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パートナーにはわからない、妊娠中の女性の心身の変化
「妊娠中、妻の心身に変化が起きている。どうやらお腹が大きくなるだけではなさそう…」「つわりって、気持ち悪くなるだけじゃないの…?」「こんなにつわりが辛いのに、全然わかってくれない…」 女性は妊娠すると、心身共に大きく変化します。精神的に不安定になる人もいれば、ひどいつわりが原因で生活すらままならない人もいます。しかし、多くの男性は妊婦についての知識は少ないのではないでしょうか。知識が乏しいと、よかれと思ってやったことがかえって迷惑だったり、不用意に相手を傷つけたりすることもあるでしょう。つまり知識不足は、不要なトラブルを引き起こしかねないのです。 本記事では、妊娠した女性に訪れる心身の変化について、なかなか男性が気づきにくい部分も含めてお伝えします。私は現在一児の父ですが、妻が妊娠するまではつわりがどんなものか、妊婦生活がどんなものか、全くわかりませんでした。不用意な言動で何度も喧嘩になり、妻に余計な負担をかけてしまったことを後悔しています。夫婦間のトラブルを避け、妊娠期間中を穏やかに乗り越えるために、妊娠中の女性の心身の変化について夫婦間に事前に勉強しておきましょう。ぜひ私の経験を反面教師にしてくださいね。 読者のかたへ妊婦の心身の変化と、パートナーができるサポートについてお伝えします。 トイレが近くなる まずは、トイレが近くなるという点です。お腹が大きくなると膀胱が圧迫され、頻尿になるケースが多いのです。私は妻が妊娠するまで、この事実を全く知りませんでした。それでは、頻尿がもたらす悪影響について見ていきましょう。 ①夜中に何度も起きてしまう 頻尿になると、夜中に何度も目が覚めてしまい、まとまった睡眠時間を取ることが難しくなります。睡眠
もっと読む5月 21. 2021#サポート -
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反面教師にしてください!
こんな教育をされて嫌だった
~30歳を過ぎた今でも嫌な気持ちを思い出します~「なんでこんな簡単なこともできないの!」「あんたなんかママの子じゃない!」 しつけのつもりで、あるいはついつい自分の感情の赴くままに、子供にこのような言葉を投げかけていませんか。確かに、子育てはストレスフルです。「これだけはやらないでほしい」というようないたずらを、絶妙に最悪なタイミングでやってしまうのが子供です。しかし、マイナスの感情をそのまま子供にぶつけるのは非常に危険です。私は教育の専門家でも、子育ての専門家でもありません。しかし、私というサンプルを通して一つだけ確かなことは、「親が放った何気ない一言が、いつまでも取れない『棘』のように心に残り続ける」というケースがあるということです。 私は現在30歳を超えております。自分で言うのも何ですが、周囲から明るくてコミュニケーションが上手な人間と映っているはずです。しかし、そんな私でも幼少期に母から言われた言葉に未だに苦しめられています。本記事では、「私が言われて嫌だった言葉」や「その言葉が私に与えた影響」をお伝えします。ぜひ、反面教師としてください。くれぐれも、自分の子供にはマイナスの感情をぶつけてはいけません。 読者の方へ 子供の心を傷つける発言は、いつまでも心に残り続けます。子供への発言や接し方には十分気を付けましょう。 家庭環境の紹介 簡単に、私の家庭環境を紹介します。私の父は国立大学出身で、上場企業に勤めておりました。対して母は、公立中高から女子大に進み、卒業後は中小企業で働いていました。母の家族はいわゆるエリート揃いであり、姉は国立大、妹は医者という家系でした。 強烈な学歴コンプレックスを、私への異常な教育熱に昇華させてしまった
もっと読む5月 20. 2021#コミュニケーション -
「世界の女性や子どもが置かれている状況を知る」
パート2 〜女性性器切除について〜皆さんは、世界の国々で少女や女性が受けている割礼という儀式を聞いたことがあるでしょうか。日本では、行われておらず聞き慣れない慣習です。しかし、世界で2億人もの少女や女性が割礼を受けいるとされています。「割礼」とは何か。詳しく知らないという方もいることと思います。今回は、月経や出産にも関わるこの割礼についてお話します。 割礼とは何か 割礼とは、女性性器切除(Female Genital Mutilation:FGM)のことです。「女性性器切除は、医療目的以外で女性の女性器の一部もしくは全体を切除するか、女性性器に対してその他の損傷を与えること」(「世界人口白書2020」より)です。 ここで、すでに衝撃を受けている方も多いことでしょう。なぜそのようなことをするのか、その後どうなってしまうのか、非常に気になりますよね。ここでは、男性の割礼と区別するために、あえて「女性性器切除」という言葉を使用しています。男性の割礼とは意味が違い、「割礼」という言葉を使うことによって、女性性器切除の問題がぼやけないようにするためという意見もあるからです。 何のために行うのか 女性性器切除は宗教や地域の慣習による儀式で、次のような誤った信念に基づいて行われています。そして、男性の都合によって行われているのです。 女性の妊娠・出産の可能性を高める男性の性的快感を高める女性の性欲を抑える宗教的信仰心に叶い、地域社会に受け入れられる少女の純潔・名誉・清潔さを保持し、より結婚しやすくなるため 誰によって行われているのか この女性性器切除は誰によって行われていると思いますか。それは、多くは女性の手で行われています。多くは、地域の産婆、年配の女性などによって行われています。「少女や女性が地域社会で
もっと読む5月 20. 2021#ユニセフ -
子育て世代必見!子育て期間に夫婦喧嘩を避ける方法
妊娠中~子育て期間中に夫婦喧嘩が起きてしまう原因と、解決策の例をお伝えします。 「子供ができてから、夫婦喧嘩が増えた…」「『母になったら女は変わる』って言うけれど、確かに最近なぜか妻がカリカリしている…」 待望の子供が生まれ、幸せな生活がやってくると思っていたら、喧嘩の絶えない毎日。そんな悩みを抱えている夫婦は多いのではないしょうか。実は私も、子供ができてから1年くらいは深刻な夫婦喧嘩が絶えませんでした。(妻が頻繁に実家に帰っていた目的は、育児を手伝ってもらうだけではなかったかもしれません…) 本記事では、これから子供が生まれる、または現在子育て中のパパママ向けに、夫婦喧嘩の回避方法をお伝えします。一児の父である私が、実際に夫婦喧嘩を回避できるようになった方法を、実体験を交えてお伝えします。子育て世代には必見の内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。 なぜ夫婦喧嘩が起きてしまうのか そもそも、なぜ妊娠中~子育て期間中に夫婦喧嘩が頻発しまうのでしょうか。 ①人生初の「自分以外の命に責任を持ち始める」期間だから 夫婦喧嘩が増えるタイミングは「同居開始時」「妊娠中」「子育て開始時」など、夫婦にとって「初めての経験」をしている時が多いと言われています。特に妊娠中や子育て期間は、多くの人にとって人生で初めて「自分以外の命に責任を持つ」という重い現実を背負うことになります。この期間は精神的に緊張状態が続き、些細なきっかけで喧嘩が起きやすいのです。 ②理想(要望)と現実にギャップがあるから 一対一の人間関係で喧嘩が起きるのは、「自分が相手に望む理想姿と現実の姿にギャップがある」ことが原因で
もっと読む5月 19. 2021#ストレス -
「世界の女性や子どもが置かれている状況を知る」
パート1 ~世界の課題や現状を知ることから始まる〜世界には、様々な課題が山積みとなっています。気候変動、貧困、紛争、児童労働、児童婚など挙げればきりがありません。2015年に国連で採択され、国際社会で2030年までに達成しようとSDGsとして17の目標が掲げられました。SDGsとは、「持続可能な開発目標」のことです。人類が安定して暮らし続けられるように、世界の様々な問題を整理し、解決に向けて目標を掲げてやっていこうというものです。 *SDGs:Sustainable Development Goals 女性や子どもに関する課題 SDGsの中でも、女性や子どもに関することを取り上げ、彼らにどのような影響をもたらしているのかをいくつかの記事で紹介したいと思います。主に「女性性器切除」「男子選好(注)」「児童婚」「性的な搾取・売り買い」「教育の不平等」「社会参加」「リプロダクティブヘルスライツ」「ヘルスケアの偏り」などが挙げられるでしょう。 注:男子選好・・・生まれてくる子供を性別で選び、男子であれば出産し女子であれば人工妊娠中絶したり育児放棄したりすること これらは、ジェンダー問題、宗教・慣習の問題、貧困などのくくりで語られることですが、実際に世界の何人が、どのように被害を受けているのか見えづらいことでもあります。可能な限り具体的な数字を出して、全く別の世界を起こっているのではないことを実感してもらえたらと思います。生まれた国や住むエリアによって、女性や子どもは様々な幸せでない境遇に置かれています。 上記に挙げた問題は、一つひとつが独立したものではなく、続いていることが多いものです。さらに、複数の課題を持っていることも少なくありません。例えば、女性性器切除をされた少女が感染症となる可能性、教育の不平等を受けて小学校を卒業できないこと、10代前半で児童婚をさせられ、リプロダクティブヘルス/ライツ(注)のもとで自分の性に関する決定権がないこともあるでし
もっと読む5月 17. 2021#児童婚 -
生理の貧困とは?開発途上国の生理事情って?
皆さんは、世界の女性がどのように月経(以下、生理とします)に対処しているか見聞きしたことはあるでしょうか?国が違えば、生理のときの対処方法も様々です。 現在、日本では生理用ナプキンをはじめ、タンポンや月経カップ、ナプキンがいらないショーツなど、生理のときの経血を処理するための様々なグッズが出ています。今回は、世界の中でもアフリカのコートジボワールの生理事情についてお話します。 アフリカでは生理用品が高い 西アフリカのコートジボワールは、サハラ砂漠の南に位置しています。西アフリカの中でも比較的開発が進んだ国ですが、都市部から離れるとヤシやパイナップルのプランテーションが広がる地域がほとんどです。農村部では物資が限られており、生理用品やトイレットペーパーなどは高価なものの一つとなっています。 首都や地方都市の一部では、外国製(特にヨーロッパ)の生理用品を買うことができます。しかし、都市部から車で30分〜1時間も行くと農村部となります。スーパーマーケットはなく、生鮮市場や小さな小売店が生活用品を売っています。その中でも特に色々と生活雑貨を売っている小売店(現地ではブティックと呼ばれています)に生理用品が1種類売っている程度なのです。コットン100%の分厚いナプキンで、燃やすと燃え尽きます。 現在、日本でもコットン100%のナプキンが売り出されていますが、それと同じような厚さ・形です。約20年前で10枚入って100円ほどの値段でした。日本でもよく見かけるブランドのものは、都市部のスーパーマーケットで手に入りますがもっと高価です。 農
もっと読む5月 10. 2021#SDGs