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3月 23. 2021 パートナー病気

パートナーや職場の部下や同僚に病気が発覚。どう声をかけたらいい?

パートナーや職場の部下や同僚など、身近な方の病気が発覚した際の声かけに悩んだことはありませんか。応援するつもりでの安易な「頑張れ!」の声かけが逆に、「こんなに頑張っているのに、これ以上何を頑張れと言うの?」と病気の方に辛い思いをさせてしまうということがあるとも聞きますよね。病気と闘う身近な方が少しでも温かい気持ちになり、前向きでいられるように、周りの私たちはどのようなことを意識して声かけをするとよいのでしょうか?

●病気の方への声かけの際に意識したい、たったひとつの大切なこと

どのような声かけをすればいいのか…相手のことを思うほどに悩みますよね。考えれば考えるほど余計にわからなくなってしまうものですが、実は難しく考える必要はなく、たったひとつの大切なことさえ意識できていればよいのです。たったひとつの大切なこととは何か、お分かりになりますか?これは至ってシンプルで、「病気になった本人の立場に立って考えてみる」ということです。

・病気の本人ならば何を不安に思うだろう…
・何が心配だろう…
・それに対して周りは何ができるだろうか…
・何を周りにして欲しいと思うだろう…

病気になった方の立場に立って考えてみると、自然と適切な声かけが湧き出てくるのではないでしょうか。

●病気になった方がされて嬉しい声かけ・残念な声かけとは

病気になった方がされて嬉しい声かけ、また逆に、病気になった方の気分を落ち込ませたり苛立たせたりするような残念な声かけは、どのようなものなのでしょうか?

●病気になった方がされて嬉しい声かけ(OKな声かけ)

適度にポジティブな声かけ
病気の方にとってポジティブな声かけは嬉しいものです。
ただし、ポジティブな発言をする際にも言い方には気をつけるとよいでしょう。例えば、「大丈夫!」と声をかけてあげたいときに、いくら前向きに元気付けようとしてのことであっても、あまりにも笑い飛ばすような言い方での「大丈夫よ!」では、人によっては落ち込むこともあるので注意が必要です。しっかり目を見て、「大丈夫!」と優しく言ってあげられるといいですね。

心配事を取り除くような声かけ
心配事を減らしてあげられるような声かけはご本人の気持ちを軽くしますので、是非してあげるといいですね。

「居ない間のことは任せて!」を伝える声かけ
病気になった方は、自分が抜けることで生じるだろうさまざまなことを心配していたりもするものです。そのため、「居ない間のことは任せて!」と伝えることは、病気になった方の心配事を減らす素晴らしい声かけだといえます。ただし、「自分がいなくても大丈夫なんだな。」と寂しさを覚えるものでもあるので、「待っているよ。」のニュアンスも含ませるようにするとよいでしょう。

聞き役に徹する
「話したい時は話してもらえればいつでも聞くし、話したくなければ無理に話さなくていい。」という姿勢を見せておくだけでも、病気の方としてはプレッシャーなしに孤独感が和らぎ、心強く感じるものです。

変わらぬ態度で接する
あからさまに気を使われたり、腫れ物に触るような態度をされたり、話すのは決まって病気のことというのも病気の方の気持ち的には疲れるものです。声かけとは違うかもしれませんが、いつもと変わらない態度で接して、下らない日常会話を楽しむだけでも、病気の方の気持ちを明るく前向きにするのでよいでしょう。

●残念な声かけ(NGな声かけ)

ネガティブ発言やネガティブな反応

・「家系的にもしょうがないよね。」
・「やっぱり○○しておけばよかったけどもう遅いね…。」
・「私のせいだ!」
・「私が○○したばっかりに。」

例えば上記のようなネガティブ発言や反応は、病気の方の気持ちを落ち込ませるだけです。できれば病気になった方の心を少しでも明るく、前向きになってほしいですよね。

余計なお世話で追い討ちをかける
「○○がよくなかったのでは?」「○○してればよかったのでは?」などと、責めるようなニュアンスが少しでも含まれるようなことを言うのは余計なお世話でしかなく、病人に追い打ちをかけるのでNGです。

「よかれと思って」には注意が必要
「○○を摂るといいらしい。」「○○は避けたほうがよいと聞いた。」など、真偽不明な聞きかじりの情報を押し付けることは、病気の方が混乱してしまうのでよくありません。「よかれと思って」は「余計なお世話」と紙一重です。自分の言おうとしていることは本人にとっては余計なお世話ではないか、今一度考えてから声かけをしたいですね。

●間柄によっても違う、病気になった方がされて嬉しい声かけ

家族が病気になった…。
親しい友人が病気になった…。
会社の同僚・先輩・後輩が病気になった…。
基本は「病気になった本人の立場に立って考えてみる」ですが、それぞれの声かけはどのようなものがよいのでしょうか。

●家族

一番近しい間柄の家族が病気になった際には、その方の心の寄り処でいられればベストです。病気が発覚したご本人は、病名を告げられて心の整理がつかずに混乱することもあるかもしれません。そんな時に一番そばにいる家族が、病気が発覚した方の病気について感情の変化などを理解して接することで、混乱から抜け出せることにもつながるのではないでしょうか。

病気を理解する
家族が病気を理解していることは病気の方にとっては強みになります。治療方針など、ご本人だけでは判断に迷う時など、家族で話し合えれば心強いものです。

感情の変化の過程を理解して接する
一般的に、例えば病気が発覚するなどの悪い知らせがあった際には心は段階を追って変化します。病名を告げられてすぐには、衝撃で頭が真っ白になる時期がきます。その後の時期では不安や抑うつに苛まれます。そして、現実的な対応ができるようになる段階を迎えます。病気を告げられた本人が今どの段階にあるのかを理解することで、更なる寄り添いが可能になるのではないでしょうか。

感情や情報の整理の手伝いをする
自分で調べたり、周りからもたらされる病気に関する情報は時に膨大で、シンプルに解決していきたい思いとは裏腹に頭の中が混乱してしまうこともあります。「考えることがたくさんあって混乱するよね。ひとつひとつ、一緒に整理していこう。」と考えや思いを聞き、頭の中の整理を手伝ってあげることは大きな助けになります。

「聞きづらいことは代わりに聞くよ」という姿勢
ご本人では先生に聞きづらいことがあるかもしれません。そんな時には「聞きづらいことがあればなんでも代わりに聞いてあげるから言ってね。」という姿勢も、ご本人には心強いことでしょう。

※原則は、ご本人のいないところで医師と家族が勝手に話をすることはできないため、ご本人と一緒にお話を聞いていただくことになります。

●親しい間柄の友人

強引に聞き出さない・話し出すのを待つ
いくら親しい間柄だからといって、病名や病状を強引に聞き出すようなことは止めましょう。状況や気持ちを友人に話したい方もいれば、話すのにある程度の心の整理が必要な方もいます。「話したい時にはいつでも何でも話してね。話したくなければ話さなくてもいいし、○○の好きでいいからね。」のように、聞く姿勢は示しつつ、本人が話したいと思えるタイミングを待つのがよいでしょう。

いつも思っているよと伝えること
親しい間柄の人の「いつも思っているよ。」の言葉は病気と闘う方の心を潤すものです。

「病院外のことで出来ることは請け負うよ!」という姿勢
例えば親しいママ友なら、「うちの子のついでみたいな感じで、○○ちゃんのことも一緒にみておくから学校関係のことは心配しないで。」なんかでもよいでしょう。病院外のことを出来る範囲でも請け負ってくれる、そんな友人がいるだけで心強いものです。

●職場の関係者など

病気が発覚した人が、例えば職場の上司・同僚・部下など職場の関係者といった間柄の場合には、病名や病状をズケズケと聞いたり、プライバシーに踏み込むようなことは避けるべきです。話したい場合には自然と話し出すものです。「仕事のことは任せてください。全快をお祈りしていますね。」のように、病気の方が抜けることで生じる穴は皆でカバーするから心配しないでいいよ、ということを伝えることがよいでしょう。なお、例え病名を知っていたとしても、ご本人的にはまだ病気を認めたくない段階かもしれないということもあるので、病名を挙げずに話すなどの配慮があるのもよいでしょう。

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ツキとナミ 運営事務局
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