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「世界の女性や子どもが置かれている状況を知る」
パート3 〜児童婚について〜

今回は児童婚についてお話します。ユニセフの定義では、児童婚とは18歳未満の結婚のことをさします。日本では女の子は16歳以上で結婚できるとされていますが、児童婚は、もっと若い年齢で行われていることが多く、少女への悪影響が叫ばれています。それでは、児童婚について詳しくお話しましょう。

1. 児童婚の現状

世界では毎日33,000件、総数では世界全体で7億5000万人の女性と少女が18歳未満で結婚しています。そのうち、3人に1人以上(2億5000万人)が15歳未満で結婚しているというデータがあります。42%がアジア、26%が東アジアと太平洋地域、17%がアフリカで暮らす女性や少女です。貧困家庭に多く、都市部よりも地方で多いとされています。

2. なぜ児童婚をするのか

児童婚は、少女自身で決めることはなく、親が決定権を持っています。児童婚だけでなく、娘に有害な慣習を強いる親は、よかれと思って行っている場合も多く、子どものうちに結婚させることで、女性の将来の安寧が約束されると信じています。代々受け継がれている伝統的な慣習に、逆らうことができないと感じている親もいるかもしれません。

3. 児童婚による弊害

多くの場合、児童婚をするとその少女の学校教育はそこで終わってしまいます。結婚すると家事を行い、妊娠・出産をすることになることが多いのです。教育よりも子どもを生み、家族のために生きるということを強いられます。

将来の夢を持ち、勉学に励んでいてもどんなに成績が良かったとしても、結婚が決まると嫁ぎ先では学校に行かせてもらえず、その後教育を受ける機会はほぼないと考えられます。自分の権利や自立したい思いなどは、表出することも許されない風潮の中で、だんだんと大きな流れにのまれていくのです。そして、知識も自立の技術もないまま時間が過ぎていきます。

また、妊娠・出産する準備が整っていない身体では、妊娠が原因で母子共に多くの危険があり、家庭内暴力を受けやすくなるリスクもあります。そして、将来への夢や自立は閉ざされてしまうのです。

4. 児童婚をさせる親

児童婚は、ほとんどの国で禁じられています。しかし、なぜ禁止されているのに、児童婚をさせられる少女がこんなにも多いのでしょうか。

親は、娘の将来の生活の糧を確保する手段として、早婚を正当化することがあります。安定した生活を保証してくれる男性のもとで暮らせば、幸せになれると思っている親がいます。また、娘を家族の債務や紛争を解消する手段とみなすこともあるのです。借金の肩代わりに娘を泣く泣く差し出すということもあるようです。

あるいは、娘の安全を守る責任を夫とその家族に負ってもらうことで、娘を性暴力から守ることができると信じている親もいるといいます。しかし、その夫自身が性的暴力の原因になるかもしれないということは、ほとんど考えられていないのが現状です。

5. 児童婚をさせないために

児童婚をさせないための法整備が急務とされています。多くの児童婚が行われている国では、まだ法律がない国もあります。国のリーダーたちは、児童婚による少女たちへの負担を理解し、それが国の損失につながることも知っています。国が法律を作り、児童婚を始め悪しき慣習を規制することによって、コミュニティや地方・宗教指導者などが結束して協力することが大きな力となると考えています。ユニセフなどの国連機関が主導し、行動を起こしています。

まとめ

文化に根ざした慣習をやめさせるのは難しいことです。ユニセフや、いくつかの国では何年も前から取り組みを行っていますが、未だに解決できていません。しかし、児童婚は確実に減ってきています。声をあげる少女や女性も増えてきています。私達は、その声にどう答えるべきか考える必要があるのではないでしょうか。

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