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8月 25. 2021 #お小遣い#マネーリテラシー#報酬型

おススメのお小遣い制度

「お小遣いっていったいどのくらい渡せばいいのかわからない…」
「無制限にお金を渡すのも良くないし、最低限あげないと友達と遊ぶときに可哀そうだし…」
お小遣いをどのくらい子供にあげていいのかという悩みは、親なら誰もが抱えているのではないでしょうか。私は10代の頃、親のお小遣い制度に非常に不満があり、両親との関係悪化の一因になった苦い記憶があります。今回は、そんな私が親との関係改善のために生み出したお勧めのお小遣い制度について紹介します。お金の教育という観点でも非常に役立ちますので、ぜひ最後までお付き合いください。

定額制お小遣いのデメリット

皆様は、お小遣いは定額制、つまり「月初や給料日に5,000円」という形で実施していますでしょうか。私の実家では幼少期~高校生までこの定額制でしたが、私は大いに不満でした。まずはこの定額制のデメリットについてお伝えします。

●お金=何もしなくても与えられるものだと勘違いしてしまう

まずは、マネーリテラシーが身に付かなくなることです。「お金の使い方/貯め方/増やし方」などは総じてマネーリテラシーと呼ばれていますが、日本人は先進国の中でもマネーリテラシーが低いと言われています。その諸悪の根源として度々指摘されているのが、定額のお小遣い制度です。アメリカのお小遣いは基本的に報酬型、つまり庭の雑草抜きをやったら5ドルのような形を取っているそうです。一方日本の家庭では「毎月5,000円」という形の定額お小遣い制度が多いとのことです。この定額制では「お金=何もしなくても与えられるもの」という感覚を持ってしまい、お金本来の性質である「お金=提供したサービスの対価として得られるもの」という考えを持ちづらくなってしまいます。

●使途を親に伝えなければならない

次に問題になってくるのは、「金欠時」です。定額・報酬に関わらず、どうしてもお金が足りない場面が出てくるはずです。例えば学校帰りに友達とご飯を食べてカラオケに行くだけでもう2,000円近くになってしまいます。洋服やコスメなど、おしゃれにも気を遣いたい年頃のはずです。しかし、お小遣いは定額制、しかもバイト禁止の学校であれば、どうしても親に「お金ちょうだい」と言わざるを得ません。すると、親は「いつ、どこで、誰と、何に、どのくらいお金を使うの?」と事細かに聞き返すでしょう。思春期の子供としては、親に言いたくないこともたくさんあるでしょう。恋人とのデートやプレゼントにお金がかかることもありますし、ちょっと背伸びして高い洋服を買いたい時もあるでしょう。

私はこの場面で親との関係が非常に悪くなりました。10代の頃は私も人並みに流行の洋服を着たかったのですが、私の親は「男のくせに外見ばっかり気にするな」という偏った教育方針でした。このため、「新しい洋服が欲しいのでお金をください」と言うと小馬鹿にされることが多く、なかなか言い出せませんでした。また、自身の価値観を押し付けてきて、こちらに理解を示さない両親に対し、強い憤りと諦めを覚えました。

このように定額制を敷いていると、金欠時に親を頼らざるを得ない場面が増えてきます。その際、毎度毎度お金の使い途を伝えることは、子供としては全プライバシーを親に公開しているようで、思春期の子供には耐えがたい辛さです。

●実状に合わない

3つ目は、お小遣いの適正金額が分からないという点です。お小遣いの金額はどうやって決めるのでしょうか。おそらく、「〇〇さんは毎月△△円あげているらしい」といったように、明確な根拠はなく、金額を決めているのではないでしょうか。仮に30年前、自分が高校生だった頃の感覚を持ち込んだとしても、逆に子供の言いなりになる形となり、実状にピタリと合わせるのは難しいでしょう。

お小遣いは定額+報酬型がおすすめ!

そんな定額制のデメリットを覆すには、定額+報酬型がおすすめです。私はどうしても定額制では不自由していたので、両親に頼み込んで報酬制度を作ってもらいました。

●毎月定額でお小遣い、年次と共にアップ+家事をしたら報酬

具体的には、毎月定額でお小遣いを与えます。加えて、①今までは両親が行っていた家事を子供が手伝う ②テストや部活で好成績を収める ③家族の収入に貢献する の3つを行えば、定額のお小遣いとは別に報酬を与える、というものです。

①については、例えば早起きして母親の代わりに家族分のお弁当を作れば700円、家族分の洗濯をすれば500円、などなどです。既に子供と家事を分担している場合は、両親が担当している家事を子供が肩代わりした場合に報酬を与えると良いでしょう。③は例えば家業の手伝いなどです。②は家族に対するサービスではないですが、「頑張ったらお金がもらえる」ということを学ぶいい機会になるのではないでしょうか。

このように、特に①と③は、「何かサービスを提供したことで対価を得られる」という、お金本来の性質を学ぶことができます。

●前借OK(ただし、2か月連続はNG)

上記は時間をかけてお金を稼ぐ方法ですが、どうしても突発的にお金が必要な場合も出てきます(高校生が、「今週末みんなでディズニー行こうよ!」と言い出すような場合です)。このような場合のために、お小遣いを前借する、という制度も設けると良いでしょう。(仮に10,000円が突発的に必要になったら、1か月は「タダ働き」をしてもらう、など)子供に言われるがままにお金をじゃぶじゃぶ与えるのではなく、あくまで前借という形を取ることで、「望めば与えられる」という感覚を持たせないようにしましょう。

まとめ

ここまで、おすすめのお小遣い制度についてお伝えしました。私は上記のような「サービスとお金の本質」を早い段階から理解していたので、社会人になってからも借金や絶望的な金欠などの苦境に陥ることはありませんでした。しかし、一部上場企業に勤めている、いわゆる「エリート社員」でも、もらったお金を無計画に使ってしまい、貯金額の少なさがネックとなり婚約破棄となったケースなども複数知っています。本来お金持ちになれるはずの人たちがこのような状況になってしまう原因は、お金の使い方や貯め方、もっと言えば「お金のありがたみ」や「お金がない時の恐怖」などを知らないことだと思っています。

しかし、報酬制を導入したことで私が一番ありがたかったのは、マネーリテラシーが身に付いたことではなく、「親に経済的に支配される」という状況を回避できたことです。家事手伝いなどで十分にお金を稼ぐことができたため、いちいちお金の使い途を親に詮索されずに済みました。プライベートを確保でき、一定の距離を保てたことで、親との関係を修復することができました。

子供のお小遣いに悩んでいる方は、ぜひ報酬制を導入してみてください。

【参考】
日米英の子供たちの「お小遣い制」を比較してみた―中国メディア

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WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
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