パートナー

5月 19. 2021 パートナー育児

中高生向けの性教育とは

今回も「新しい性教育」をキーワードに、ユネスコの「包括的性教育」を元に「人権教育の一部としての性教育」として、情報をお伝えします。

日本の「性教育」は世界各国と比べて遅れていると言われる一方で「性産業振興国」となり、世界に流通しているアダルトビデオの60%は日本で作成されたものとなっているほどで、その異質さが分かるのではないでしょうか?

また、「中高生向けの性教育」と言うと、どうしても「避妊」や「生理」などのことがメインとなってしまいますが、今回は「アダルトビデオの影響」や「男女交際をする際に知っておくこと」をお伝えしていきます。

●多くの「アダルトビデオ」は「男性向けに作られたファンタジー作品」です

お子様が「性的なこと」に興味があるというのは、正常な成長ですので、無理して抑える必要はありません。むしろここを否定してしまうと、さらに「性的なことはいけないことなんだ」という思い込みが強くなってしまう可能性があります。
一人ひとり成長には差がありますが、早ければ小学校高学年くらいから、アダルトビデオなどに興味を持つお子様が出てくるのは、「当然な」ことです。

また、インターネットやスマートフォンが身近な存在である現在では「アダルトビデオを見るな」という方が難しい話かもしれません。
そこで、「アダルトビデオを見ることが問題である」のではなく、あくまでも、「アダルトビデオは男性向けの物語で、男の子を興奮させるために作られているものだ」ということをしっかりとお子様に教えておくようにしましょう。

本来のセックスは「愛情表現の手段である」ことを伝え、異性と付き合う際には、あくまでも、全てにおいて「相手が嫌がっていることはしないこと」としっかりと伝えておくようにしましょう。

●「少女漫画」の恋愛もあくまでも「物語」です

諸外国の性教育では、「中高生の男女には性欲があるのは当然なことだ」としっかりと教えており、子供に対して「自分で自分の身を守ること」などもしっかりと教えています。一方で日本の性教育では成長にともなう心の変化まではあまり教えておらず、更には、男の子の「アダルトビデオ」同様、女の子は「少女漫画」のような恋愛に憧れている方も、ものすごく多いようです。

少女漫画の登場人物ですと、主人公の相手役の男の子は王子様のように描かれることが多く、実際の中高生の男の子たちとは大きくかけ離れたものとなってしまっています。

なので、女の子のお子様がいるお母様は「少女漫画やドラマもあくまでも物語である」ということをしっかり伝えた上で、「彼氏ができたとしても、嫌なことは嫌だと言って良いのだ」と、しっかりと教えるようにしましょう。

●中高生の男女の「触れ合いたい」には大きな差があります!

これも日本ではあまり語られていないのですが、中高生の女の子たちの「彼氏と触れ合いたい」の次元は、せいぜい「手を繋ぎたい」「抱き合いたい」「キスをしたい」程度なのですが、一方で、男の子の「彼女と触れ合いたい」は「セックス」に近いものとなっています。

実際に、「彼氏の家に行ったら、身体を触られそうになって、すごく嫌な思いをした」という中高生の女の子も多くいらっしゃるようです。

この辺りの「生物的な男女の差」も、諸外国ではしっかりと教えられており、男の子に対しては「男の子は男女交際において、セックスに重点をおいていることが多いけれども、女の子はそうでもないのだよ」ということをしっかりと教えています。
男の子がいるお母様は、このことをぜひ教えていただけたら、と思います。

また、女の子がいるお母様は「性欲があるのは当然なことで、だからこそ、自分が嫌なことは嫌だと言っても良いのだ」としっかりと教えるようにしましょう。

●アダルトビデオの俳優さんや女優さんはあくまでも「プロ」です!

中高生によくある話なのですが、女の子も男の子も「アダルトビデオの俳優さんと自分自身の裸を比べて、自信をなくしてしまう」方がすごく多いようです。
女の子は「アダルトビデオに出てくる女性は胸が大きい子が多いので、男の子は胸が大きな女の子が好きなんだろうな」という勘違いをしてしまう方もいらっしゃるようです。
また、男の子もアダルトビデオの影響で、ここ最近では「ペニスは大きいほうがいい」という間違った信仰(?)のようなものが生まれてしまっているようですが、これらも全部「嘘」です。

また、「アダルトビデオに出てくる俳優さんや女優さんは、お金をいただいて、仕事として演技をしている、あくまでも「プロ」です。
男女ともに、しっかりと身体を鍛えていたり、体のケアをしっかりとしていたりします。
なので、「プロの俳優さん」たちと、自分自身の身体を比べてしまうのは、プロアスリートと自分の実力を比べてしまうようなものなのです。

また、全体的に日本人は自分に自信がないと言われておりますし、性的な話がどこかタブー視されている背景がありますので「自分の身体に自信がない人」「自分と友達の身体を比べてしまう人」なども多いようですが、顔付きが一人ひとり違うように、体つきや骨格なども、全て一人ひとり異なります。

一人ひとり、顔も身体も性格も違って、一人ひとりが大切な「個性」であることを、少しずつ伝えていくようにしましょう。

以上、簡単になりますが、中高生のご家族向けの「性教育」の内容を、いつもとは違った視点から、お伝えさせていただきました。
これまで「性」の話をお子様としてこなかった方は、「いきなり子どもに性教育をしろって言われても・・・」と、困ってしまうお母様も多いのではないかと思います。

ですが、「中高生のお子様たちは、このような悩みを持っているのだ」ということを知っておくだけで、お子様の気持ちを理解することができることもあるのです。
また、親世代も、自分自身がしっかりと「性教育」を受けていませんから、「息子・娘のことが全然分からない」という方も、多いのではないでしょうか?

「男の子と女の子」は、生物学的にも大きく「違う」生き物となっています。
これらを知っておくだけでも、色々と役立つことがあるかもしれません。
「中高生向けの性教育」の内容は、まだまだ多岐に渡りますので、少しずつですが、他の話題もお伝えできたらと思います。

時代の流れは変わっており、スマホなどが身近な存在となっている現代では、現代に合わせた性教育をしていく必要があります。
私たち大人もお子様を通じて「新しい性教育」を学んで身近な存在にして欲しいと思います。

参考資料

国際セクシュアリティ教育ガイダンス

参考書籍

お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!

お気に入り 1
  • SHARE

WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
記事一覧へ