海外ではどうなの?

7月 5. 2021

女の子編!小学校高学年向け性教育のポイント 〜新しい性教育の現場から〜

「新しい性教育」をテーマに、国際基準での「ユネスコ・包括的性教育」を元にした情報を皆さまにお届けしています。

これまでも、色々な年代での「新しい性教育」のポイントをお伝えして行きましたが、今回もとても大切な「小学校高学年編」をお届けしたいと思います。

また、小学校高学年になると、女の子は生理が始まったり、男の子は精通を迎えたり、心も身体もどんどん大人へ近づいていきます。

今回は「新しい性教育」の観点から「小学校高学年の女の子への性教育のポイント」をお伝え致します。

なお、小学校高学年向けのものは、女の子編と男の子編に分けてお伝えしていきますので、男の子編もご期待ください。

いずれにせよ、この年代で、「自分が外見は男だけど心は女の子である」「自分の体が女性らしい体つきになってきた」「もしかしたら自分は同性愛者かもしれない」など、色々な「個性」が出てきますので「ありのままの自分」を受け入れ、お子様の「自己肯定感」を低下させることがないように、乗り越えられることを応援しております。

*「新しい性教育」からの生理のポイントは?

「生理の仕組み」は、お子様は学校でも学習しますし、また、本などを読めば情報を得ることは簡単ですので、今回は「新しい性教育」からの「生理を迎えるお子様へのポイント」をお伝えします。

近年、「生理用品」の種類はとても増えており、10年前に比べると多様な選択肢があります。お子様にも「色々な生理用品があるのだよ」ということを伝え、お子様が「これを使いたい」というものがあれば、その意志をできる限り尊重してあげてください。

*生理用品は多様なものが出てきています

日本で販売されている「生理用品」には多様な選択肢があり、例えば

・生理用ナプキン

・生理用タンポン

・布ナプキン

・月経カップ

・一体型吸水ショーツ

など、色々なものがあります。

お子様と一緒に「新しい生理用品」を楽しむつもりで、色々な生理用品を試してみてはいかがでしょうか?ご家族が良いと思った生理用品でも、お子様には「ちょっと、合わないな」というものもあるので、これから長い期間付き合っていく「生理」ですから、少しでも「憂鬱だな」と思わず「生理が楽しみだな」と思えるように、例えば、柄がかわいい布ナプキンを使ってみたり、可愛らしいサニタリーショーツを一緒に選べるといいのかな、と思います。

*小学校高学年のお子様の気持ちは想像以上に繊細です

小学校高学年は「思春期」へ少しずつ移行していきますので、男女ともに、お子様はとても繊細になります。

また、生理が始まってすぐの頃は、気持ちも一喜一憂しやすくなりますから、お子様の気持ちに寄り添い、「お腹が痛ければ我慢しなくていいのだよ」「生理のときはゆっくり休んで良いのだよ」などと伝えるようにしましょう。

*基本的に生理の話のときには、まずは1対1で話すようにしましょう

生理や体の変化は、とてもプライベートなことです。もしお子様の生理や体の変化に気づいたときは、ほかの家族やご友人など大勢の人の前で話したりせず、1対1のときに質問したり聞いてみてください。突然、自分の生理のことを友人や家族にバラされてしまい、傷ついてしまう子もいらっしゃいます。

体調や体の変化に関しては、まずは1対1のときにお話をするようにし、困ったらいつでも相談するように伝えておくのがよいと思います。そしてお子様から相談されたことは、勝手に家族やご友人に話したりバラしたりしないようにしてください。ほかの人に話すときは、ご本人から許可をもらうようにするのがよいと思います。

些細なことで、お子様の自尊心は上下してしまいます。

できるだけ、お子様のプライバシーに配慮して信頼関係をつくるようにしていきましょう。

*思春期から低用量ピルで生理の期間を動かすことは可能です

医師に相談・診察してもらえば、思春期のお子様でも、低用量ピルの使用は可能です。

思春期のお子様の気持ちは繊細ですので、「修学旅行と生理が重なってしまうかもしれない」「運動会と生理が重なってしまうかもしれない」など、気持ちが大きく落ち込んでしまうことがあります。

普段から相談しやすい関係性を作り、あらかじめ「どうしても学校行事と生理が重なってしまうときは、ピルで生理期間を動かすことができるのだよ」ということをお子様にお伝えしておきましょう。この先、長い間「生理」と付き合っていきますので、「生理期間を移動させることができる」ということを知っておくことは、高校入試や大学受験・更には就職活動の際にも、大きな選択肢の一つになることもあります。

*「生理の貧困」をご存知でしょうか?

2020年からのコロナ禍で表面化した「生理の貧困」問題をご存知でしょうか?

現在の日本では、女性の非正規雇用者が多く、コロナ禍の影響で雇用が不安定になった女性が沢山いらっしゃいます。

また、収入が限られてくると、光熱費や食費などの生活必需品への出費を優先しなくてはならず、「生理用品」への支出は後回しになってしまうようです。

また、「子供の貧困」問題では、お子様に生理が来ても、生理用ナプキンを買うことができない、というご家庭もあります。

もしも、このような環境になってしまっている子供がお子様の学校の友達や近所にいてることに気が付いたら、市や学校の先生に相談するなど、無理のない範囲で、ご協力して頂ければ嬉しいです。お子様自身で解決することはとても難しい問題です。

もちろん、他のご家庭の問題へ勝手に立ち入ることは、難しい場合もあるのですが「お子様は社会全体の宝物」だと考え、可能なことは、気づいた大人たちでサポートするのが理想的だと思います。

以上、簡単になりますが「女の子編!小学校高学年向け性教育のポイント」をお伝えしました。

まだまだ書ききれないほど小学校高学年編のポイントはありますので、引き続きお伝えできたら、と思います。

皆さまのお子様が、しっかりと思春期を乗り越え、光り輝く自立への第一歩を踏み出すことができるように応援しております。

・参考書籍:「おうち性教育 はじめます」

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WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
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