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4月 30. 2021 パートナー育児

子どもの性教育を通じて親自身もたくさんのことを学ぶことが可能です

近年では日本でも少しずつではありますが「多様性を認めよう」という考え方も出てきています。LGBTQの方、外国籍の方、いろいろな価値観の人がいる、ということが認識され始めています。

そうとはいえ、日本では「こうあるべき」という固定観念やバイアスも強く、その影響で、非常に『生きづらい』思いをしていた方がいらっしゃることも事実です。

最近は日本でも少しずつ「子どもの個性を認めましょう」という考えも出てきており、以前の「みんな同じ」という考えから、変化しつつあります。

また、日本の「性教育」は世界各国に比べて、遅れていることが指摘されています。

今の時代、小学校高学年や中学生になると、インターネットを通じてとても簡単に「世界へと」アクセスすることができるようになっています。

昔に比べて「簡単に」世界の人々と繋がれる時代に突入しているのです。

そんな中で「世界基準での性教育を日本にも広めましょう」ということで、最近では少しずつですが、日本でも「性教育」の大切さが見直されてきています。しかし、学校で実際に「新しい性教育(包括的性教育)」が認められ、実施されるまでには少し時間がかかるため、「家庭での新しい性教育の大切さ」が叫ばれてきています。

今回は「新しい時代の性教育により、親世代にとって得られるものは何か」という視点で、「包括的性教育」を見ていきたいと思います。

「新しい性教育」の内容は、非常に多岐に渡っています

現在、子育てをされている方の中には、「性教育」といえば

・生理のこと

・避妊のこと

などの認識が中心ではないでしょうか?

これから求められてくる包括的性教育は

・人間関係

・人権や文化に関すること

・ジェンダーの理解

・健康で幸せな生活を送るためのスキル

・人間の体について

など、ものすごく多岐に渡っており、親世代が学校で習った性教育は、「この中のごく一部」に過ぎない内容となっています。

「新しい性教育」を学ぶこと事により、「本当に相手のことを尊重するとはどういうことか」「多様性とは何か」ということに関しても、親御さんも学ぶことができるものとなっています。

さらに「新しい性教育」を勉強することで

・もっと自分自身を大切にしていいのだ

・性的な役割にとらわれず、色々な家族の形があってもいいのだ

などと、リベラル(自由な)な発想を得ることが出来たら、少しずつですが「生きやすい」世界が広がっていくのでは、と思います。

●間違った性行為に関する知識を直していく

日本の性教育は世界と比べて遅れており、親世代の方のなかに「性行為に関して、学校で何も習っていないので、友達からの話、もしくはアダルトビデオを参考にしてきた」という方もいらっしゃいます。

実は日本で「しっかりとした性教育が必要」という背景の1つに、日本が「アダルトビデオ大国」であることが挙げられており、そのせいで「間違った性行為に対するイメージ」が広がってしまっている、ということがあります。

アダルトビデオは基本的には「男性の刺激を煽るため」の非常に「暴力的な描写」となっている作品が多く、その結果「間違った性行為」が広まってしまい「男性にとっても女性にとっても良くない」状態が生まれてしまっています。

また、歴史的に男性優位の背景がある日本では「女性は男性からの誘いを断ってはいけない」と考えてしまっている方も多く、一方で、男性の中には「付き合っているので、性行為が有るのは当然だ」と考えてしまっている方もいらっしゃるようです。

新しい「性教育」の中には「性行為の前には必ず相手の同意を取ること」といった内容も含まれています。

またアイドルや女優さんと自分の身体を比べてしまい、自分に自信が持てない思春期の少女や女性もいます。

新しい性教育の内容には

・ありのままの自分を認める

・自分の気持ちを大切にする

・相手の意志を尊重する

などの「人として生きていく上で大切なこと」がたくさんありますので、是非ともお子様と一緒に学ぶことにより

「私はもっと私のことを大切にして良いのだな」

「一人一人違いがあってよいのだな」

「嫌なことは嫌だと言って良いのだな」

ということを、少しずつ理解して欲しく思います。

以上、簡単になりましたが「新しい性教育を学ぶことにより、親世代にとっても得られるもの」を簡単にご紹介させていただきました。

実際にはここに書いたものは本当に「ごく一部」であり、ユネスコの作った「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」をご覧いただくと、非常に幅広い「人間として生きていく上で大切なこと」が示されていることが分かります。

お子様と一緒に、ご両親の皆さま、そして可能であれば祖父母の皆さまも「新しい包括的性教育」を活用し、「誰にとっても生きやすい」世界を作っていっていただけたら、と思います。

どうしても日本では古くから「性=いやらしいこと、きたないこと、良くないこと」などのマイナスなイメージが付いてしまっているので、抵抗がある方もいらっしゃると思います。

ですが、世界基準の性教育を学ぶと「こんな考え方があるのだ」と思われる方も多いようです。

是非とも一度固定観念を外し、「新時代の性教育」を少し覗いてみて欲しく思います。

そして、しっかりとお子さんを守っていきましょう。

参考資料

「親子で話そう!性教育」浅井春夫(監修)、 艮香織 (監修) 2020年6月5日

国際セクシュアリティ教育ガイダンス


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WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
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