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5月 28. 2021 パートナー子育て

現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン②
「頑張る姿を見つめよう」

ライター:前回のインタビューでは、自尊感情が低くなると色々なことがうまくいかなくなる、というお話が出ましたが、自尊感情とはどのような感情でしょう?
子どもの自尊感情を伸ばすにはどうすればいいのかを少しお伺いしてもいいでしょうか?

田宮先生:自尊感情とは、自分で自分を積極的に認め、自らの価値や存在意義を肯定できるような感情です。簡単に言うと、自分自身のことを好きだと思う感情です。

ライター:自分を好きだと思う感情ですか。

田宮先生:そうです。そのためには、まず周りの大人が、子どもの行動を認めてあげることが大切です。勉強でもスポーツでも遊びだって、どんなことでもいいです。子どもが頑張っている姿を認めてあげましょう。他者に認められることで、自分の存在を認めることができてくるんですよ

ライター:なるほど。認めてもらうことは、確かに大人でも嬉しいものですものね。それが成長過程にある子どもなら、なおさらだろうと思います!

田宮先生:ですが、ひとつ気を付けてほしいことがあります。認めることや、褒めることはとても大切ですが、「結果だけ」を褒めることはやめましょう。

ライター:え?!では、例えば、テストで良い点数を取ったことを褒めてはいけないんですか?

田宮先生:点数のことだけではなく、その点数を取るために、きっと授業をちゃんと集中して受けたり、自主的に勉強したりといった努力があったはずです。
その努力の「過程」を褒めましょう。もし、「過程」ではなく「結果」ばかりを褒めてしまうと、褒められるために、どのような手段を使っても、良い結果を得ようと思ってしまうかもしれないですから結果でなく、努力した過程を褒めると、努力することに喜びを感じるようになるでしょう。

ライター:良い点を取るためにカンニングしてもいい!なんてことになってしまうかもしれないということでしょうか?

田宮先生:それは少し極端な例えかもしれませんが、突き詰めるとそういうことになってしまうかもしれませんね。

ライター:テストで良い点を取ったら褒めて、あまり良くない点だとグチグチと言ってしまってました。悪い点をとって叱るときよりも良い点のときにどうやって褒めるかが、むしろ子どもの自尊感情を伸ばす時なんですね。

田宮先生:もし、良くない点をとってしまった時は、親ももちろんですが、子どもの方が内心ではもっとショックを受けているでしょう。なので、そこで叱るのではなく、辛い気持ち、悔しい気持ちに寄り添うことが重要です。そうすることで、次は頑張ってみようという気持ちが自分から湧いてきます。そうでないと、「叱られるから、頑張る」になり、学習を身につけるためでなく、叱責から逃れるために勉強をしなければ、、、になり真の学力は伸びないでしょう。

ライター:なるほど。𠮟られるから頑張るのでは、叱る人がいなくなったとき、頑張れなくなってしまいそうですね。親のために頑張るのではなく、自分のために頑張ってほしいですね。

田宮先生:そして、褒める時に、よくやってしまいがちな褒め方で気をつけてほしいことがあります。それは、他の人と比べることです。

ライター:確かに。私もお友達や兄弟と比べたりしてしまうときがあります!ほかのお友達はもっとこうしてたよ、と言ってしまったりしています。

田宮先生:人はそれぞれに個性があり、それぞれの良さがあるものです。それは比べられるものではありませんし、比べるべきものでもありません。
もし、どうしても比べるなら、その子の過去と比べてあげましょう。昨日できなかったことが、今日はできた。そういった比べ方なら、子ども自身も成長を感じられるでしょう。

ライター:努力の過程を見守ってあげることが大切なんですね。日常生活の中で、当たり前になっている光景を見逃さないようにしていきたいですね。

田宮先生:そうです。そして、そのがんばりを見逃さず、しっかりと褒めてあげることで自尊感情が育つのです。しっかりと自尊感情を育てることで、様々なことに積極的に取り組めるように、子どもの未来に向けた声掛けをしていきましょう。

〇プロフィール
田宮 由美

家庭教育研究家。家庭教育協会「子育ち親育ち」代表。

保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の資格を取得後、幼児教室、幼稚園、小学校で勤務。小児病棟への慰問や、子どもの悩みの相談員など、約15年間、多方面から5000名以上の親や子どもに関わる。同時に、さまざまな子育ての悩みを受け、理論どおりにはいかない親の葛藤や苦悩を痛感し、子育ての悩みをサポートする活動を個人で始める。
平成27年、日本最大級の総合情報サイトAllabout子育てガイドに就任。また子育てや教育のサイトをはじめ、新聞社への取材協力、雑誌、企業への執筆記事は300本を超え、多くの共感を得ている。テレビ・ラジオにも出演。子どもの自尊感情について研究した執筆論文は、2本が国立国会図書館に収められている。
プライベートでは医師の息子、母子支援の仕事に就く娘の母。
所属に、日本子育て学会、一般社団法人HAT、NPO法人日本交流分析協会。
著書に『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA出版)

●家庭教育協会「子育ち親育ち」ホームページ

〇ライタープロフィール
横田 万由美

奈良県在住のフリーライター兼デザイナー。子どもの頃からの本好きが講じて、言葉の面白さに目覚め、知識を深めるため大学では中高国語科教員免許を取得。卒業後は出版社→デザイン制作会社勤務を経て、結婚・出産後、フリーランスライターに。
人との会話の中で端々に現れる感情や志を汲み取り、言葉を紡ぐのが得意。小学生姉妹の子育て中で、女の子特有のカラダの変化やその大切さをどのように伝えるか日々試行錯誤中。

シリーズ
・現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン①「自尊感情を高めよう」
・現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン③「赤ちゃんはどうやってできるの?疑問に応えられる親になる」

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WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
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