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5月 28. 2021 パートナー育児

現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン①
「自尊感情を高めよう」

現役ママライター(以下ライター):男女共同参画社会基本法の施行など大きく変換しつつある社会情勢の中で、ジェンダー平等であることは当たり前になりつつあります。
しかし、日常生活の中ではまだまだ「男らしさ」や「女らしさ」が求められる場面に出くわすことがありますよね。
これからのシェンダー平等の社会で生きていく子どもを育ていくうえで、親はどのようなことに気をつければよいか、お聞きしました。

田宮先生:そうですね。まだまだ
「男の子なのだから、メソメソ泣かないの」
「女の子なのだから、お料理を手伝って」
なんて、日常のふとした時に口をついてしまうお母さんやお父さんも多いですよね。
現役の親世代の人たちにも、ずっと昔から脈々と受け継がれてきてしまった性を区別する価値観が根付いてしまっている部分はあると思います。
しかし、これからの時代は男の子だから、女の子だからではなく、個性としてそれぞれの考えや行動を認めることが大切です。

ライター:なるほど。私は娘がいるのですが、「女の子なのだから自分のお部屋くらい綺麗にしてよ!」と言ったことがあるのですが、よく考えたら・・・いやよく考えなくたって、男の子だって部屋をきれいにするべきですよね(笑)でも、自分の中にそんな価値観が根付いてしまっていることが少しショックです。

田宮先生:先ほども言ったように、時代に沿った価値観や教育ですから、お母さま世代の方がそういう価値観を持ってしまっても仕方ない部分はあると思います。
幼い頃から、男らしさや女らしさを言い聞かせると、子どもの心の中に浸透してしまいます。お母さまが実際、そうなのだと思います。

ライター:そうですね。気づかないうちに、そうなっていたのですね。

田宮先生:特に幼い子どもは、養育者がいないと生きていけないということを本能的に感じています。誰に教えられるわけでもなく、自分にとって何にも代えがたいものだとわかっているのです。
そのような何物にも代えがたい親に、幼い頃から男らしさや女らしさを刷り込まれると、子どもはどのように育つでしょうか。例えば、娘さんならどうでしょう?

ライター:女の子だけど、女らしくない行動をした時に自分自身を責めてしまいそうですね。なんていうか、自信をなくしてしまいそうです。

田宮先生:そうですね。男性でありながら女々しい行動や考えをした時、女性でありながら男性のようなふるまいをした時、「男らしくないから、女らしくないから自分は親に認められない。自分はダメな人間だ。」そんな発想や感情に陥り、自尊感情が低くなってしまいます。

ライター:自尊感情が低いと、どうなってしまうのでしょうか?

田宮先生:それはそのまま自信のなさにつながり、勉強や仕事、人間関係などさまざまな物事に消極的になってしまいます。
ふとした日常の何気ない親の言葉が、子どもの未来の価値観を狭めてしまう可能性があるのですよ。

ライター:子どもにとって何よりも身近な存在である親が、まず価値観を変えていかないといけませんね。とは言っても、年齢を重ねてから価値観を軌道修正するのはなかなか骨が折れそうです。理屈ではわかっていても、なかなか自分の価値観をひっくり返すことは難しいですね。何気ない一言にでてしまいそうです…。

田宮先生:ではできることをまず一歩。
何気なく言ってしまいがちな「男の子なのだから」や「女の子なのだから」の一言を口に出す前に、気づいて言わないようにすることが大切です。
大丈夫、きっとできますよ。なぜならあなたは、もう自分自身の価値観の所在に気づいているのですから。きっと口に出す前に気づくことができるはずですよ。

ライター:はい。「男らしい」「女らしい」という価値観を次世代に持ち越さない。それが私たち親のできることですね。

〇プロフィール
田宮 由美
家庭教育研究家。家庭教育協会「子育ち親育ち」代表。

保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の資格を取得後、幼児教室、幼稚園、小学校で勤務。小児病棟への慰問や、子どもの悩みの相談員など、約15年間、多方面から5000名以上の親や子どもに関わる。同時に、さまざまな子育ての悩みを受け、理論どおりにはいかない親の葛藤や苦悩を痛感し、子育ての悩みをサポートする活動を個人で始める。
平成27年、日本最大級の総合情報サイトAllabout子育てガイドに就任。また子育てや教育のサイトをはじめ、新聞社への取材協力、雑誌、企業への執筆記事は300本を超え、多くの共感を得ている。テレビ・ラジオにも出演。子どもの自尊感情について研究した執筆論文は、2本が国立国会図書館に収められている。
プライベートでは医師の息子、母子支援の仕事に就く娘の母。
所属に、日本子育て学会、一般社団法人HAT、NPO法人日本交流分析協会。
著書に『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA出版)

●家庭教育協会「子育ち親育ち」ホームページ

〇ライタープロフィール
横田 万由美

奈良県在住のフリーライター兼デザイナー。子どもの頃からの本好きが講じて、言葉の面白さに目覚め、知識を深めるため大学では中高国語科教員免許を取得。卒業後は出版社→デザイン制作会社勤務を経て、結婚・出産後、フリーランスライターに。
人との会話の中で端々に現れる感情や志を汲み取り、言葉を紡ぐのが得意。小学生姉妹の子育て中で、女の子特有のカラダの変化やその大切さをどのように伝えるか日々試行錯誤中。

シリーズ
・現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン②「頑張る姿を見つめよう」
・現役ママライターが田宮先生に聞く!子育てギモン・ナンモン③「赤ちゃんはどうやってできるの?疑問に応えられる親になる」

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WRITER PROFILE

ツキとナミ 運営事務局
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