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3月 8. 2021 パートナー育児

性教育は子どもの権利を守るために必須です!

近年「多様な社会」が日本でも進みつつあり、その一環として「性教育」の重要性が少しずつ叫ばれるようになってきました。
まだまだ日本は「保守的」で、昔ながらの「性別による固定観念」が残っていると思います。最近では外国人労働者の方や国際結婚をされる方も増えてきており、その流れから、地域や小学校や中学校のクラスにおいてもにも多様性を理解する必要性が高まってきています。元々島国である日本では「みんな一緒」がよしとされてきた背景がありますが「みんな同じ」から「多様性を認め合う社会」へ変化することが課題とされています。また、LGBTQ(性的少数者)に関する正しい知識の必要性が高まっていることに加え、「多様性」への理解を深めること、さらには「お子様自身の自己肯定感を上げるため」にも「性教育」が必要であるとされています。

●「性教育=セックスに関して教えること」ではありません

日本では「性教育」は長い間タブー視されており、欧米諸国に比べるともちろん、また、近隣のアジア諸国に比べても、性教育に割かれている時間が非常に少ないと言われています。どうして日本では性教育が進んでこなかったのでしょうか?
それは「性教育をすると寝た子を起こす」と考えられ、性教育をしてしまうことにより、子供が性教育に興味を持ち、問題を起こすのではないか、それならば知らないままにしておいた方がいいのではないか、という考えが少なからず教育に影響したかもしれません。

また、親世代に比べて、インターネットやスマートフォンが普及している環境の為、性に関する情報について、正誤の判断ができない子どもたちでも簡単にアクセスできる時代です。「誤った情報」から子供たちを守るためにも、正しい性教育の実施が必要なのです。

●性教育は「子どもの権利」を守るものです

性教育を始める前に知っておいて欲しいことがあります。子どもが多様な角度から性に関して知ることは、「子どもの権利条約」(※1)でも認められた「基本的人権のひとつ」ということです。
人権と聞くと難しく聞こえますが「子どもが自分らしく幸せに生きていくための権利」と考えたらよいのではないでしょうか。
最近になり、「子どもも一人の個性を持った、親とは別人格のもの」という考えが主流になりつつあります。
昔とは比べ物にならない、国際的で多様な価値観が有る世の中で、お子様は将来「自分自身で自分の人生を素敵に作り上げて」いく必要があります。
そのために知っておいてほしいのが「性」に関することです。
誰でも「男性と女性の間」から生まれてきますので、人間らしく生きるためには「性」の問題を避けて通ることはできないのです。
次のような内容の「意思決定」をするには、すべての性に関する知識が必要になっています。

*人間らしく生きていくために
・自分の身体をどう「肯定的」に捉えるか
・からだを心地良い状態にするために何が出来るか(セルフケア)
・誰と関係を作るか/作らないか
・家族を持つか/持たないか
・子どもを持つか/持たないか

恋愛や結婚、妊娠、出産、不妊治療、性被害、その他あらゆる性的な悩みや問題については「正しい知識とスキル(方法)」が必要です。
自己決定能力(※2)を高めることは、自分らしい人生を生きるために必要不可欠となっています。
だからこそ、子供が小さい時から大人が正しい情報を教えることにより、将来、お子様が自分らしく幸せな人生を送ることができるようになるのです。

※1 子どもの権利条約第17条では「心身の健康の促進を目的とした情報および資料へアクセスする」権利を明記しています。(国際教育法研究会訳)
※2 自己決定能力は、①知識、②行動、③態度、④スキル、⑤価値観によって構成されていると言えます。

●一番身近な「性教育」は「家族や家庭内での関係」です

一番身近な「性教育」は「家族の関係」であると言っても過言ではなく、最近では「お子様の前で夫婦や家族間の喧嘩を見せることはDVに含まれる」との考えも広がっています。
「家族のメンバーが幸せ」であることはお子様の幸せの第一歩と言えますので、家族みんなが「自分で自分を大切にしよう」と考えて頂くことから始めてみてはいかがでしょうか。
親が自分自身を大切に、自分の気持ちを尊重して生きていると、お子様も「自分を大切に、自分を尊重していいのだ」と思えるようになってきます。やはり、お子様にとって最初のお手本は「親・家族」です。
親が自分を大切にすることはお子様を大切にすることにも繋がります。性教育と気負わず、無理をせずに家庭の中から少しずつ始めていただければと思います。

参考資料:「親子で話そう!性教育」浅井春夫(監修)・艮香織(監修)2020年6月5日
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ツキとナミ 運営事務局
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