子育て
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子どもに「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれたら?|家庭教育研究家 田宮由美先生
最近、子どもと仲の良いお友達に妹ができ「私も弟か妹が欲しい!」と言われた現役ママライター。 話の流れから「赤ちゃんはどこからくるの?どうしたらできるの?」という質問をされました。その時は「そうだねぇ。どこかなぁ、どうしてかなぁ…」という感じでごまかしてしまったのですが、これってどんな風に応えればよいのでしょうか?家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生にうかがいました。 疑問を持つことを褒める 子どもは真っ直ぐですから、疑問に思ったことは何でも真っ直ぐ質問してきますね。まずは、子どもが「赤ちゃんはどこからくるの?」という疑問を持つことができたことを褒めましょう。 幼い子どもは、生物学的なことや医学的なことに興味を持って、「赤ちゃんはどこからくるの?どうしたら、できるの?」と尋ねているのではないでしょう。「弟や妹が欲しい」という気持ちから、質問しているのです。 「命の尊さ」を伝える この時期に伝えたいことは、「命の尊さ」についてです。一見、困ってしまう質問に思えますが、実は「命の尊さ」について、教えることができる良いチャンスなのですよ! 祖父・祖母から父・母へ受け継がれ、そして子どもたちへと大切に脈々と受け継がれ、つながっていく大切な命であること、そして、その大切な命を自分
もっと読む6月 29. 2022#コミュニケーション -
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子どもの自尊感情を高める効果的な褒め方って?|家庭教育研究家 田宮由美先生
前回の記事では、ジェンダー平等を家庭で伝える大切さを取り上げましたが、自尊感情が低くなると色々なことがうまくいかなくなる、というお話がありました(子どもの自尊感情を高める効果的な褒め方って?)。自尊感情とはそもそも、どのような感情なのでしょうか?また、子どもの自尊感情を普段の生活の中で育む伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生に、子どもの効果的な褒め方についてポイントをうかがいました。 子どもが頑張っている姿を認める 自尊感情とは、自分で自分を積極的に認め、自らの価値や存在意義を肯定できるような感情です。簡単に言うと、自分自身のことを好きだと思う感情です。 それを育むためには、まず周りの大人が、子どもの行動を認めてあげることが大切です。勉強でもスポーツでも遊びだって、どんなことでもいいです。子どもが頑張っている姿を認めてあげましょう。他者に認められることで、自分の存在を認めることができてくるんですよ。 認めてもらうことは、確かに大人でも嬉しいものですものね。それが成長過程にある子どもなら、なおさらだろうと思います! 「結果」だけでなく「過程」を褒める ですが、ひとつ気を付けてほしい
もっと読む6月 27. 2022#コミュニケーション -
子どもに「ジェンダー平等」を伝えるために、家庭でできることって?|家庭教育研究家 田宮由美先生
男女共同参画社会基本法の施行など大きく転換しつつある社会情勢の中で、ジェンダー平等であることは当たり前になりつつあります。 しかし、日常生活の中ではまだまだ「男らしさ」や「女らしさ」が求められる場面に出くわすことがありますよね。これからのジェンダー平等の社会で生きていく子どもを育ていくうえで、親はどのようなことに気をつければよいか、現役ママライターが家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生にお聞きしました。 「男の子だから」や「女の子だから」という価値観 まだまだ 「男の子なのだから、メソメソ泣かないの」「女の子なのだから、お料理を手伝って」 なんて、日常のふとした時に口をついてしまうお母さんやお父さんも多いですよね。現役の親世代の人たちにも、ずっと昔から脈々と受け継がれてきてしまった性を区別する価値観が根付いてしまっている部分はあると思います。 しかし、これからの時代は男の子だから、女の子だからではなく、個性としてそれぞれの考えや行動を認めることが大切です。 時代に沿った価値観や教育ですから、お母さま世代の方が「男の子だから、女の子だから」とそういう価値観を持ってしまっても仕方ない部分はあると思います。幼い頃から、男らしさや女らしさを言い聞かせると、子どもの心の中に浸透してしまいます。お母さまが実際、そうなのだと思います。 「性別らしさ」に合わない自分を責めてしまう
もっと読む6月 26. 2022#子育て -
思春期からの性教育、どう始める?きっかけ作りのコツ
性教育をしなければと思いつつ、気が付けば息子は中学生。会話をしようと思ってもなかなか切り出せず、子どもからも性の話題をしてくることがないのですが、どうすれば自然に話せるようになるでしょうか?(40代女性・中1の子どもの母) やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっています。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP:https://www.hahanoki.com/ 子どもが何歳になっても遅いということはない 「子どもが何歳になったから○○しなくちゃ」という類のお悩みを抱える方は多いです。大概は外から何か言われたことで悩んでいます。そして「もっと早くに手を打っておけば。遅かったかなぁ」と考えてしまったりするのですが、性教育について「遅いことはひとつもない!」
もっと読む6月 10. 2022#コミュニケーション -
「思春期の子ども」とどう付き合ったらいい?
子どもが思春期を迎えるころ、ちょうど親は更年期に差し掛かる。お互いに心身の変化を経験することで関係性にも大きな変化が訪れるーー。多くの家族がそのようなことを経験しているのではないでしょうか。「子どもの思春期ってなんだか付き合い方が難しそう。そこに自分の不調が重なったら、どうしたらいいんだろう...」と不安になるお母様に向けて、助産師/チャイルドファミリーコンサルタントのやまがたてるえさんにお聞きしました。 監修・話題提供やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっています。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 思春期は大人になるために必ず通るデリケートな時期 思春期は、子どもの身体が大人になるために
もっと読む6月 7. 2022#コミュニケーション -
子どもに「生理」をどう伝えたらいい?
生理の経血を子どもに見られた時、子どもが思春期を迎える時など、生理の話を子どもにどう伝えるべきか、悩む方も多いのではないでしょうか?子どもへの生理の伝え方について、今回は助産師でチャイルドファミリーコンサルタントのやまがたてるえさんから教えてもらいました。 監修・話題提供やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっています。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】https://www.hahanoki.com/ 生理の話をいつ伝える?ー「性教育は日常」という意識を忘れない まずそもそも、「性教育は日常」なので、一緒にお風呂に入る、
もっと読む6月 3. 2022#コミュニケーション -
どう切り出す?おすすめ性教育チャンス4選
ツキ ナミちゃん、学校で受けた性教育って覚えてる? ナミ え~、そんなことあったっけ? ツキ ちょっとよく分からない部分があったんだけど、こういうことって誰に聞いたらいいのかな? 早ければ早いほど…でも、もう遅いもあり
もっと読む11月 9. 2021#子育て -
子どもの起立性調節障害② 子どものジレンマと親の葛藤
前回は、1年間続いた娘の体調不良が、起立性調節障害によるものだったということをお伝えしました(子どもの起立性調節障害① 発覚までの1年間)。診断後、漢方を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。今回は、起立性調節障害と診断されてからの生活をお伝えしたいと思います。 同じ病気を抱える子どもたちや親御さんたちと気持ちを共有できればいいなと思っています。 思わぬ副産物 効率の良い勉強法が見つかりました 毎朝、早く支度をしなさいと怒りまくっていましたが、さすがにそれはなくなりました。 ですが、休みが続いたり、遅刻ばかりしていると、学校での勉強が遅れるのではないかと心配になるのが、親心です。とにかく、大幅に勉強が遅れないようにと、教科書に沿った形で勉強できる4教科がセットになったドリルを購入し、学校を休んだ日は、教科書を見ながらそのドリルをしていくことにしました。起立性調節障害から来る体調不良により、なかなか登校できず、勉強に遅れてしまうことで不登校を招いてしまうこともあるようです。できるだけ、そういったことにならないために不安の種を取り除いていくことが、子どものストレス軽減にもなるように感じました。 自律神経の不調はストレスも大きく関わっていて、できるだけ、ストレスをためない生活をすることが大切なのです。そのため、その日のうちに勉強する量は決めず、好きな教科からできる分だけ勉強するというスタイルを取りました。 そうすると、今までなら勉強となるとすぐに集中力が切れていたのに、好きな教科で集中し、その流れのまま他の教科もこなすことで、効率よく勉強することができるようで、親の私が驚くほどの量を
もっと読む7月 29. 2021#ストレス -
反面教師にしてください!
こんな教育をされて嫌だった
~30歳を過ぎた今でも嫌な気持ちを思い出します~「なんでこんな簡単なこともできないの!」「あんたなんかママの子じゃない!」 しつけのつもりで、あるいはついつい自分の感情の赴くままに、子供にこのような言葉を投げかけていませんか。確かに、子育てはストレスフルです。「これだけはやらないでほしい」というようないたずらを、絶妙に最悪なタイミングでやってしまうのが子供です。しかし、マイナスの感情をそのまま子供にぶつけるのは非常に危険です。私は教育の専門家でも、子育ての専門家でもありません。しかし、私というサンプルを通して一つだけ確かなことは、「親が放った何気ない一言が、いつまでも取れない『棘』のように心に残り続ける」というケースがあるということです。 私は現在30歳を超えております。自分で言うのも何ですが、周囲から明るくてコミュニケーションが上手な人間と映っているはずです。しかし、そんな私でも幼少期に母から言われた言葉に未だに苦しめられています。本記事では、「私が言われて嫌だった言葉」や「その言葉が私に与えた影響」をお伝えします。ぜひ、反面教師としてください。くれぐれも、自分の子供にはマイナスの感情をぶつけてはいけません。 読者の方へ 子供の心を傷つける発言は、いつまでも心に残り続けます。子供への発言や接し方には十分気を付けましょう。 家庭環境の紹介 簡単に、私の家庭環境を紹介します。私の父は国立大学出身で、上場企業に勤めておりました。対して母は、公立中高から女子大に進み、卒業後は中小企業で働いていました。母の家族はいわゆるエリート揃いであり、姉は国立大、妹は医者という家系でした。 強烈な学歴コンプレックスを、私への異常な教育熱に昇華させてしまった
もっと読む5月 20. 2021#コミュニケーション -
子育て世代必見!子育て期間に夫婦喧嘩を避ける方法
妊娠中~子育て期間中に夫婦喧嘩が起きてしまう原因と、解決策の例をお伝えします。 「子供ができてから、夫婦喧嘩が増えた…」「『母になったら女は変わる』って言うけれど、確かに最近なぜか妻がカリカリしている…」 待望の子供が生まれ、幸せな生活がやってくると思っていたら、喧嘩の絶えない毎日。そんな悩みを抱えている夫婦は多いのではないしょうか。実は私も、子供ができてから1年くらいは深刻な夫婦喧嘩が絶えませんでした。(妻が頻繁に実家に帰っていた目的は、育児を手伝ってもらうだけではなかったかもしれません…) 本記事では、これから子供が生まれる、または現在子育て中のパパママ向けに、夫婦喧嘩の回避方法をお伝えします。一児の父である私が、実際に夫婦喧嘩を回避できるようになった方法を、実体験を交えてお伝えします。子育て世代には必見の内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。 なぜ夫婦喧嘩が起きてしまうのか そもそも、なぜ妊娠中~子育て期間中に夫婦喧嘩が頻発しまうのでしょうか。 ①人生初の「自分以外の命に責任を持ち始める」期間だから 夫婦喧嘩が増えるタイミングは「同居開始時」「妊娠中」「子育て開始時」など、夫婦にとって「初めての経験」をしている時が多いと言われています。特に妊娠中や子育て期間は、多くの人にとって人生で初めて「自分以外の命に責任を持つ」という重い現実を背負うことになります。この期間は精神的に緊張状態が続き、些細なきっかけで喧嘩が起きやすいのです。 ②理想(要望)と現実にギャップがあるから 一対一の人間関係で喧嘩が起きるのは、「自分が相手に望む理想姿と現実の姿にギャップがある」ことが原因で
もっと読む5月 19. 2021#ストレス -
親自身も学べる?家庭での性教育のメリットとは?
日本でも少しずつではありますが「多様性を認めよう」という考え方も出てきています。LGBTQの方、外国籍の方、いろいろな価値観の人がいる、ということが認識され始めています。 そうとはいえ、日本では「こうあるべき」という固定観念やバイアスも強く、その影響で、非常に生きづらい思いをしていた方がいらっしゃることも事実です。最近は日本でも少しずつ「子どもの個性を認めましょう」という考えも出てきており、以前のみんな同じという考えから、変化しつつあります。 また、日本の性教育は世界各国に比べて、遅れていることが指摘されています。今の時代、小学校高学年や中学生になると、インターネットを通じて、とても簡単に世界へとアクセスすることができるようになっています。昔に比べて、簡単に世界の人々と繋がれる時代に突入しているのです。 そんな中、世界基準での性教育を日本にも広めるため、少しずつですが、日本でも性教育の大切さが見直されてきています。しかし、学校で実際に新しい性教育(包括的性教育)が認められ、実施されるまでには少し時間がかかるため、家庭での新しい性教育の大切さが重要視されています。 今回は、「新しい時代の性教育により、親世代にとって得られるものは何か」という視点で、包括的性教育を見ていきたいと思います。 「新しい性教育」の内容は、非常に多岐に渡っています 現在、子育てをされている方の中には、「性教育」といえば 生理のこと避妊のこと などの認識が中心ではないでしょうか?これから求められてくる包括的性教育は
もっと読む4月 30. 2021#コミュニケーション -
世界で広がる「包括的性教育」ってどんなもの?
「性教育の後進国」と言われてしまっている日本ですが、国際交流やスマホの広がりを受け、徐々に国際レベルでの性教育の必要性が受け入れられつつあります。学生時代を振り返ってみて、実は同級生の中の「10人に1人はLGBTQ・性的少数者だった」と考えると、驚かれるのではないでしょうか? LGBTQや性的少数者の方のなかには「身体は男性だから、我慢して結婚をした」という方や、「同性を好きになったが、そんな自分はおかしいのではと思い隠して生きている」方など、根深い問題があり「誰からも理解されないこと」に苦しみ、自殺してしまったような方も多くいらっしゃるのです。 そんな経過を経て、日本でも徐々に「いろいろな人がいるのだよ」という多様性の時代に入りつつあり、多様性を教えるためには性教育は欠かせないものとなっています。 元々日本では、「性教育=性感染症や子供を産むことについて」くらいの認識があるようですが、実は世界規模で見た性教育は、人権や人間関係など生きるために必要な知識になっています。 今回は、国際セクシュアリティ教育ガイダンスを元にした包括的性教育に関して簡単に見ていきましょう! 国際セクシュアリティ教育ガイダンスってなに? 初版は2009年に出され、国連合同エイズ計画(UNAIDS)、国連人口基金(UNFPA)、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)の協力の元にユネスコ(UNESCO)が作成しました。 基本的に、他の国々はこれらの内容を元に性教育を行っていますが、残念ながら日本の教育会ではまだ取り入れられていないのが現状です。 最新版は2018年に国連女性機関(UN Women)が追加して、10年の成果を踏まえ、作成されました。 ポイントとしては性教育とは身体のことだけではないとされており、内容は8つのキーコ
もっと読む3月 17. 2021#コミュニケーション