性教育
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心地よい人間関係の鍵「バウンダリー」とは
本当は断りたいことも、嫌とハッキリ言うことができない…。つい他の人の世話を焼いてしまい、嫌がられたり疲れたりしてしまう…。相手のちょっとした言動がいつまでも気になってしまう…。友人や恋人、家族の間でも、このような関係性の難しさを感じたことはありませんか? 「バウンダリー(境界・境界線)」を知ることで、心地よい人間関係のヒントになるかもしれません。今回は、人間関係でお互いに安心して自分らしくいられる「人との安全交流」ための考え方を紹介します。 バウンダリーとは 子どもへの暴力防止をめざす予防教育を行う認定NPO法人CAPセンター・JAPAN(以下、CAPセンター・JAPAN)によると、バウンダリーとは、誰もが持っている「こころ」と「からだ」を守る安心・安全な透明カプセルのようなものだと説明しています。 このバウンダリーという概念を持つことで、人との関係性のあり方を意識することができ、自分の気持ちや言動を調整することにも役立ちます。 たとえば、他の人と話す時、どのくらいの距離感が居心地がよいかは人によって違います。相手に触れられても平気という人もいれば、ちょっと離れていた方が安心する人もいます。また、相手との関係性だけでなく、その時の気分や体調によっても変わることもあります。このようにバウンダリーは、状況や関係性によって柔軟に変わりうるものなのです。 しかし、変わらないことが1つあります。それは、「わたしのバウンダリーはわたしが決める」―つまり、「わたしのからだはわたしのもの。わたしのこころはわたしのもの。わたしのことはわたしが決める」ということです。 まずはわたし自身のバウンダリーを意識し、認め、肯定するところから、お互いのバウンダリーを大切にする「人との交流安全」は�
もっと読む8月 16. 2024#コミュニケーション -
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子どもと大切にしたい、プライベートゾーンと同意
「子どもにプライベートゾーンをどう教える? 」では、「プライベートゾーン」という言葉についてや、親子でプライベートゾーンについて話す際に保護者 が知っておきたいことなどを取り上げました。今回はその続編とも言える内容で、子どもに同意を取ることの重要性や、保護者が気を付けたい行動などについて、助産師・保育士・チャイルドファミリーコンサルタントのやまがたてるえさんにお聞きしました。 やまがたてるえ/助産師・保育士・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を157年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ わが子は自分とは別の人間であり大事な存在 ーープライベートゾーンや同�
もっと読む8月 2. 2024#コミュニケーション -
もしもの時のおまもりに「緊急避妊薬」ってどんな薬?
2023年11月28日から、一部薬局での試験的販売が始まった緊急避妊薬。 緊急避妊薬は、「アフターピル」「モーニングアフターピル」とも言われ、不十分だった避妊や性暴力被害から72時間以内にできるだけ早く服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができる薬です。 どんな薬なのか、また、もしも緊急避妊薬が必要な状況に自分や子どもがなったとしたら、どのような選択肢があるのか、服用の際に知っておきたいことを解説します。 緊急避妊薬はタイムリミットがある薬 緊急避妊薬は妊娠の心配がある性行為から早く服用するほど効果的な薬です。 緊急避妊薬の妊娠阻止率は性交から24時間以内で95%、48時間以内で85%、72時間以内で58%となっています。この妊娠阻止率は、月経周期における妊娠のしやすさの変動も考慮された数値で、緊急避妊薬「レボノルゲストレル」を性交から72時間以内に服用した時の妊娠率(実際に妊娠する確率)は1.34%と言われています。 だからこそ、緊急避妊薬は必要になった時にいち早く飲めることが大切な薬です。世界約90カ国では、薬局で処方箋なしに買える薬になっています。 副作用は? どうやって避妊成功を確認できる? 緊急避妊薬の副作用として、一時的に気持ち悪くなったり、頭痛が起こったりすることもありますが、長く続く副作用や、もし繰り返し服用したとしても将来の妊娠しやすさ
もっと読む12月 8. 2023#セルフケア -
夫婦でも、子どもとも考えたい「性的同意」とは
「性的同意」という言葉を聞いたことはありますか? 性的同意とは、すべての性的な行為に対して、お互いが「その行為を積極的にしたいと望んでいるか」を確認することを指します。ここでいう「性的な行為」とは、性行為だけではなく、キスやハグ、手をつなぐ、ボディタッチや性的な会話や言動も含まれます。たとえお互い好き同士であっても、性的なコミュニケーションや会話の後で、モヤモヤしたり嫌な気持ちになったりしたとしたら、もしかしたら性的同意を大切にされていなかったことが原因かもしれません。 性的同意はなぜ大切? 人はだれでも自分の身体にだれがどのように触れるのかその人自身が決める権利があります。本人が望まない性的なことやふれあいをすることは、その人の境界線を侵害し、尊厳を傷つけてしまうことになります。大前提として性について、他の人の権利を尊重しつつ、安心してポジティブに楽しめるということは、誰もが当たり前に持つ権利であることを忘れずにいたいですね。 その一方で、「嫌よ嫌よも好きのうち」「女性は従順でいるのがいい」「誘われたら応じないのは男らしくない」といったことを多く見聞きしてきた人もいるかもしれません。このような社会的価値観の中で育つことは、相手にNOと伝えるのが難しいと感じることにもつながっています。 「空気を読まなくてはいけない」というプレッシャーや、性行為で気まずくなりたくないという思いを抱えている人も多く、気持ちをオープンに話すことに恥ずかしさを感じたり、相手にも口にしてほしくないという好みがあったりする人もいるかもしれません。 しかし、性的同意を理解し大切にすることで、お互いがいつも「ここまではOK/NG」といった境界線が守られ、自分らしく安心して過ごすことや相手との信頼関係を深めることにつながるのです。
もっと読む11月 24. 2023#コミュニケーション -
子どもにプライベートゾーンをどう教える?
近年、小さなお子さんを持つ保護者が子どもへの性教育について話題にする際、「プライベートゾーン」という言葉が登場することが増えました。プライベートゾーンという言葉をどう理解して、どう子どもに伝えるか。子どもへの性教育について保護者はどんなことを悩んでいるか。子どもと性教育について学ぶためにどんな絵本がオススメか。今回はそんなお話を助産師のやまがたてるえさんに聞きました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ プライべートゾーンとは? ーー近年、幼児や小学校低学年のお子さんへの性教育の場面などで「プライベートゾーン」という言葉が使われることが増えたように思います。この言葉の意味を教えてください
もっと読む4月 22. 2023#コミュニケーション -
もし子どもがLGBTかも?と思った時には?
6歳の子どもの母です。子どもは体の性別は男性ですが、プリンセスになりたい、髪を伸ばしたいと言っており、もしかして性同一性障害ではと思っています。これから小学校に進学することもあり、子どもや周囲とどのように接するのがいいのでしょうか。(30代女性・6歳の子どもの母) 「自分の子どもが性のあり方に悩んでいるかも……」と思った時、どんな対応ができるのでしょうか?今回は、性別違和を抱えている可能性のあるお子さんをもつお母さんからご相談をいただきました。こういった場合の本人との関わり方、学校との調整の仕方、保護者の相談先などについて、性的マイノリティの子ども・若者の支援をおこなう一般社団法人にじーず代表の遠藤まめたさんにアドバイスをいただきました。 監修・話題提供 遠藤まめた 1987年埼玉県生まれ。一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。近著に「教師だから知っておきたいLGBT入門 ―すべての子どもたちの味方になるために」(ほんの森出版)。 親と本人の悩みを受け止める
もっと読む1月 13. 2023#コミュニケーション -
子どもに「LGBT」をどう伝える?【後編】
さまざまな性的マイノリティのうち、代表的な「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー」の4つの頭文字をとった総称「LGBT」。前回は、さまざまな性のあり方やその伝え方について、一般社団法人にじーず代表の遠藤まめたさんにお伺いしました。そして、子どもがもし「ホモ」「オカマ」などと発言していたら、皆さんだったらどう反応しますか?今回はLGBTについて子どもに話し始めるきっかけや、もし差別的な発言をした場合の対応についてお話しいただきました。 遠藤まめた 1987年埼玉県生まれ。一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。近著に「教師だから知っておきたいLGBT入門 ―すべての子どもたちの味方になるために」(ほんの森出版)。 子どもに話し始めるきっかけ ーーLGBTについて子どもに教える時に、話し始めるきっかけはどうすればいいか、お伺いしたいです。 最近すごくいい絵本がたくさん出ているんです。 たとえば子どもで
もっと読む12月 27. 2022#コミュニケーション -
子どもに「LGBT」をどう伝える?【前編】
最近「LGBT(いわゆる性的マイノリティ)」や「性の多様性」について、ニュースやドラマ等を通して知る機会も増えてきたのではないでしょうか。子どもが成長していく時には、その子自身の性のあり方はもちろん、他人も尊重することについて、LGBTに関する正しい知識と共に伝えていきたいものですよね。今回は子どもに「LGBT」について伝える方法について、一般社団法人にじーず代表の遠藤まめたさんにお聞きしました。後編では、子どもに話し始めるきっかけについて考えます。 遠藤まめた 1987年埼玉県生まれ。一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。近著に「教師だから知っておきたいLGBT入門 ―すべての子どもたちの味方になるために」(ほんの森出版)。 多様な性のあり方とは ーーまず、LGBTについて、子どもにどう説明したらいいでしょうか? 人間の性のあり方は4つの要素の組み合わせによって作られています。
もっと読む12月 9. 2022#コミュニケーション -
男の子の子育て!ジェンダー平等の意識を育むには?
世界146ヵ国中116位。日本のジェンダーギャップ(男女格差)は「先進国の中で最低レベル」「アジアの中でも順位が低い」ということが、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2022」から見て取れます。 「わが子が大きくなる頃には、男女の格差が改善していてほしい」と思う方は少なくないと思います。男女の格差を生み出す(また、許容する)社会環境は、ひとりひとりの心がけ次第でいい方向に変えていけるはずです。男女の格差に敏感で、そういうものにNOと言えるようにわが子を育てるにはどうすればいいのでしょうか?文筆家の清田隆之さんに聞きました。 監修・話題提供 清田隆之 文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。「恋愛とジェンダー」をテーマに様々な媒体で執筆。著書に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)など。新刊『どうして男はそうなんだろうか会議――いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと』(澁谷知美さんとの共編著/筑摩書房)が発売中。Twitter→@momoyama_radio 編集部から「ジェンダー」とは、文化的・社会的な性差を指します。社会の中で取り決められた「男性・女性とはこういうもの」と期待される役割分担意識や差異を言います。例えば、「男性は家庭の外で働いてお金を稼いで家族を養うもの�
もっと読む12月 2. 2022#コミュニケーション -
読むからだケア:大人の女性へのおすすめ書籍
子育てや仕事で自分のケアが二の次になってしまったり、月経トラブルや更年期など年齢と共に体調の変化を迎える大人の女性は、心身の調子が優れずにモヤモヤすることもあるのではないでしょうか。 今回は、そんな不調に悩む大人の女性が学びたい、読書の秋におすすめの書籍を4冊紹介します。 『医者が教える 女体大全――オトナ女子の不調に効く! 自分のカラダの「取扱説明書」』宋美玄(ダイヤモンド社) https://www.amazon.co.jp/gp/product/447811093X/ref=ewc_pr_img_2?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1 産婦人科医としてクリニックを開業している宋美玄さんが、働くオトナ女子からよく投げかけられる質問について、医学的に正しい解決策を伝える本です。「生理痛にはあたためるのが一番」「恋愛してないと女性ホルモンが枯渇する」「仕事をしすぎると"オス化"する」… 生理、ホルモン、子宮、妊活など、女性の健康や美容にまつわるメディアの情報には、医学的に正しくないものもあふれています。それを信じて実践し、痛みや不調が治まらないどころか、知らず知らずのうちに病気を悪化させてしまう女性も少なくありません。 女性の身体は、誰のものでもなく、女性自身のもの。すべてにおいて、選択するのは自分、守るのも自分です。何が間違いで何が正しいのか、どうすれば不調や心配事が解決するのか。「女性の身体についていまの医学のわかっているほんとうのこと」だけをベースにした本書を、自分の身体について自分自身で判断するための「自分のカラダの取扱説明書」にしてみてくださいね。 『ふりまわされない!更年期――母と娘のための「女性ホルモン」対策BOOK』永田京子(旬報社)
もっと読む10月 29. 2022#コミュニケーション -
子どもの閲覧履歴にアダルトサイトを発見!どうする?
小学生の子どもにタブレットを貸していたら、インターネットの検索・閲覧履歴にアダルトサイトを発見しました。正直ショックで見てほしくないという気持ちと、どこまで子どものプライベートに踏み込んで伝えるべきか、悩んでいます。(30代女性・小4の子どもの母) 「子どもがパソコンやタブレット、スマホでアダルトコンテンツを見ていた!どうしよう!」親世代が子どもだった時代には無かったお悩みです。デジタルネイティブ世代の子どもと、「ネットに溢れる性情報との付き合い方」についてどう話せばいいか、性教育コンテンツ制作ユニット・アクロストンさんにお聞きしました。 監修・話題提供 アクロストン 妻・夫である2人の医師による性教育コンテンツ制作ユニット。楽しく性について学べる授業やワークショップを日本各地で開催。家庭ではじめられる性教育のヒントや性に関する社会問題についてなどをSNSで発信している。 著書:10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック(ほるぷ出版)、3から9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」、いま、子どもに伝えたい性のQ&A(主婦の友社)など 「閲覧履歴は親も見る」とルール化することが大事
もっと読む8月 9. 2022#コミュニケーション -
幼い頃からの性教育、何から始めたらいい?
家庭で子どもに性教育をする際、何から始めればいい?どうすればいい?と悩む方も多いはず。幼い頃から家庭でできる性教育ってどんなことでしょうか?と、性教育コンテンツ制作ユニット・アクロストンさんに聞いてみました。「性教育って特別な知識が必要なんでしょ?難しそう!」と諦める前に、ぜひお読みください。 監修・話題提供 アクロストン妻・夫である2人の医師による性教育コンテンツ制作ユニット。楽しく性について学べる授業やワークショップを日本各地で開催。家庭ではじめられる性教育のヒントや性に関する社会問題についてなどをSNSで発信している。著書:10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック(ほるぷ出版)、3から9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」、いま、子どもに伝えたい性のQ&A(主婦の友社)など 性について楽しく学ぶ、アクロストンさんの活動 ーー「性教育コンテンツ制作ユニット」ということですが、どういった活動をしているのでしょうか? 子どもや親子で参加できる性教育のワークショップや、保護者向け講座、学校での授業、本の執筆などですね。 今(※編集部注:取材時の2022年時点)、上の子が中学1年、下の子が小学5年ですが、上の子が産まれて少しした頃にスマホやタブレットが普及し始めました。 自分の調べ物をしていた時に�
もっと読む8月 5. 2022#コミュニケーション