悩み
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子どもの自尊感情を高める効果的な褒め方って?|家庭教育研究家 田宮由美先生
前回の記事では、ジェンダー平等を家庭で伝える大切さを取り上げましたが、自尊感情が低くなると色々なことがうまくいかなくなる、というお話がありました(子どもの自尊感情を高める効果的な褒め方って?)。自尊感情とはそもそも、どのような感情なのでしょうか?また、子どもの自尊感情を普段の生活の中で育む伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生に、子どもの効果的な褒め方についてポイントをうかがいました。 子どもが頑張っている姿を認める 自尊感情とは、自分で自分を積極的に認め、自らの価値や存在意義を肯定できるような感情です。簡単に言うと、自分自身のことを好きだと思う感情です。 それを育むためには、まず周りの大人が、子どもの行動を認めてあげることが大切です。勉強でもスポーツでも遊びだって、どんなことでもいいです。子どもが頑張っている姿を認めてあげましょう。他者に認められることで、自分の存在を認めることができてくるんですよ。 認めてもらうことは、確かに大人でも嬉しいものですものね。それが成長過程にある子どもなら、なおさらだろうと思います! 「結果」だけでなく「過程」を褒める ですが、ひとつ気を付けてほしい
もっと読む6月 27. 2022#コミュニケーション -
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子どもに「ジェンダー平等」を伝えるために、家庭でできることって?|家庭教育研究家 田宮由美先生
男女共同参画社会基本法の施行など大きく転換しつつある社会情勢の中で、ジェンダー平等であることは当たり前になりつつあります。 しかし、日常生活の中ではまだまだ「男らしさ」や「女らしさ」が求められる場面に出くわすことがありますよね。これからのジェンダー平等の社会で生きていく子どもを育ていくうえで、親はどのようなことに気をつければよいか、現役ママライターが家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生にお聞きしました。 「男の子だから」や「女の子だから」という価値観 まだまだ 「男の子なのだから、メソメソ泣かないの」「女の子なのだから、お料理を手伝って」 なんて、日常のふとした時に口をついてしまうお母さんやお父さんも多いですよね。現役の親世代の人たちにも、ずっと昔から脈々と受け継がれてきてしまった性を区別する価値観が根付いてしまっている部分はあると思います。 しかし、これからの時代は男の子だから、女の子だからではなく、個性としてそれぞれの考えや行動を認めることが大切です。 時代に沿った価値観や教育ですから、お母さま世代の方が「男の子だから、女の子だから」とそういう価値観を持ってしまっても仕方ない部分はあると思います。幼い頃から、男らしさや女らしさを言い聞かせると、子どもの心の中に浸透してしまいます。お母さまが実際、そうなのだと思います。 「性別らしさ」に合わない自分を責めてしまう
もっと読む6月 26. 2022#子育て -
IUD・IUSってどんなもの?
IUDやIUSは、「避妊リング」とも呼ばれ、一度の装着で最長5年間の高い避妊効果を得られる子宮内避妊器具です。今回はこのIUDやIUSについて、具体的なしくみや効果、上手な医療機関のかかり方などを産婦人科の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 そもそもIUD・IUSって何? ーーIUDやIUSとは、具体的にどういったものでしょうか? 子宮の中に装着するタイプの小さな避妊具です。日本だと避妊をより確実にしたいと思ったら、低用量ピルを毎日しっかり飲むか、このIUDもしくはIUSを使うことになりますね。 IUDはIntrauterine Device、IUSはIntrauterine Systemの略です。どちらも子宮内に挿入して、子宮に受精卵が着床しづらくすることで避妊効果が期待できるものです。IUSの方には黄体ホルモンがついていて、それが5年間ぐらいずっと少量ずつ溶けだすというシステムです。日本だと「ミレーナ」という商品名で販売されています。 そのためIUSは避妊に加えて、黄体ホルモンのはたらきにより、子宮内膜を厚くせず、生理痛の改善や生理の量を減らせるという効果も
もっと読む6月 21. 2022#IUD -
おりものがいつもと違う…病院に行くべき?|産婦人科医 柴田綾子先生
デリケートゾーンのかゆみやおりものの異常について悩みがあっても、なかなか他人には聞きづらいと思う人も少なくないかもしれません。今回は淀川キリスト教病院産婦人科の柴田綾子先生に、おりものの異常とその治療についておうかがいしました。 産婦人科医 柴田綾子先生2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 たくさんの女性がデリケートゾーン(おまたや腟の入り口)の悩みを持っています。皮膚のかゆみや黒ずみ、おりものの量やニオイ、腟の乾燥などが、多い悩みです。デリケートゾーンの症状は、恥ずかしくて、なかなか相談できないことが多いですね。 第1回目は、デリケートゾーンのかゆみの原因と治療について説明をしました。今回は、おりものの異常の原因と治療について紹介していきます。 おりものの異常の種類 おりものの異常は、次の3つに大きく分けられます。 おりものが増えたおりものがくさいデリケ
もっと読む6月 18. 2022#おりもの -
デリケートゾーンがかゆい!原因と対策は?|産婦人科医 柴田綾子先生
デリケートゾーンのかゆみやおりものの異常について悩みがあっても、なかなか他人には聞きづらいと思う人も少なくないかもしれません。今回は淀川キリスト教病院産婦人科の柴田綾子先生に、かゆみの原因とその治療についておうかがいしました。 産婦人科医 柴田綾子先生2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 たくさんの女性がデリケートゾーン(おまたや腟の入り口)の悩みを持っています。皮膚のかゆみや黒ずみ、おりものの量やニオイ、腟の乾燥などが、多い悩みです。デリケートゾーンの症状は、恥ずかしくて、なかなか相談できないことが多いですね。今回は、とくに多いデリケートゾーンの「かゆみ」について、原因と治療について紹介していきます。 かゆみの原因と治療 デリケートゾーンのかゆみの原因で多いのが、皮膚の炎症、カンジダ腟炎、細菌性腟症です。 かゆみの原因① 皮膚の炎症
もっと読む6月 18. 2022#おりもの -
月経不順ってどこから?どうしてなるの?|助産師 前田陽子先生
月経(生理)が定期的にこなかったり、期間が長い・量が多いといった異常に悩む方は多いのではないでしょうか?今回は助産師の前田陽子先生に、月経不順とその原因についておうかがいしました。 皆さんはご自分の月経について関心を持っていますか?月経は女性の健康状態を教えてくれる大切な現象ですので正しい知識を持っていただきたいと思います。 今回は月経不順についてお伝えしていきますが、まず月経について簡単に説明してから、「月経不順」「月経不順の原因」「月経不順に隠れている疾病」についてお伝えしていきます。 まずは知っておきたい月経のしくみ 月経は、月にだいたい1回の間隔で起こる子宮内からの出血です。女性は赤ちゃんを宿す準備として、月経周期の初めに「子宮内膜」という赤ちゃんのベッドのようなものを子宮内に作り始めます。月経周期の真ん中くらいに「排卵」があり、排卵を境に受精卵がいつ来ても良いように子宮内膜を維持します。しかし、妊娠しないとその子宮内膜は必要が無くなり古くなるために剥がれ、血液や腟の分泌物とともに子宮の外へ排出されます。これを「月経」(「生理」という呼び方が一般に広がっていますが、正しくは「月経」)と言います。 月経周期の正常範囲は25~38日 月経周期とは、月経の始まった日を1日目として、次回の月経が始まる前日まで
もっと読む6月 17. 2022#婦人科系疾患 -
月経不順の時、普段の生活でできることは?|助産師 前田陽子先生
月経(生理)が定期的にこなくて、お悩みという方は多いのではないでしょうか?今回は助産師の前田陽子先生に、月経不順の対処方法についておうかがいしました。 前回の記事では「月経不順」「月経不順の原因」「月経不順に隠れている疾病」についてお伝えしています。まだお読みでない方は、前田助産師に教わる 月経不順についてよりお読みください。 月経不順の対応の大切な3つのポイント 今回は、月経不順の対応で大切な3つのポイントを紹介します。 1.基礎体温で月経周期を把握する2.女性ホルモンのバランスを整える3.月経不順が続く場合は産婦人科を受診する ポイント1:基礎体温で月経周期を把握する まずは自分の体に興味を持つことと現状を知ることが大切ですので、基礎体温を測定・記録して月経周期の経過を3ヶ月間は確認してください。 ポイント2:女性ホルモンのバランスを整える 女性ホルモンのバランスを整えるために、普段の生活のなかで、様々な工夫ができます。 1
もっと読む6月 17. 2022#婦人科系疾患 -
低用量ピルってどんなもの?
低用量ピルについて、皆さんはどんなイメージがありますか?低用量ピルは避妊に役立ち、正しく服用すれば1年間で99%以上の避妊効果が期待できます。また、避妊以外にも、生理痛の軽減などの効果があります。今回は低用量ピルについて、主な種類やメリット・デメリット、副作用や上手な医療機関のかかり方などを産婦人科の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 低用量ピルはセルフケアの1つのツール ――そもそも、低用量ピルとはどんな薬なのでしょうか? 低用量ピルは、欧米では半数以上の女性が自分の月経、つまり生理をコントロールするために使っている薬です。たとえばドイツだと、若い世代の約7割が低用量ピルを選択しています。(参考:
もっと読む6月 17. 2022#PMS -
「思春期の子ども」とどう付き合ったらいい?
子どもが思春期を迎えるころ、ちょうど親は更年期に差し掛かる。お互いに心身の変化を経験することで関係性にも大きな変化が訪れるーー。多くの家族がそのようなことを経験しているのではないでしょうか。「子どもの思春期ってなんだか付き合い方が難しそう。そこに自分の不調が重なったら、どうしたらいいんだろう...」と不安になるお母様に向けて、助産師/チャイルドファミリーコンサルタントのやまがたてるえさんにお聞きしました。 監修・話題提供やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっています。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 思春期は大人になるために必ず通るデリケートな時期 思春期は、子どもの身体が大人になるために
もっと読む6月 7. 2022#コミュニケーション -
子どもに「生理」をどう伝えたらいい?
生理の経血を子どもに見られた時、子どもが思春期を迎える時など、生理の話を子どもにどう伝えるべきか、悩む方も多いのではないでしょうか?子どもへの生理の伝え方について、今回は助産師でチャイルドファミリーコンサルタントのやまがたてるえさんから教えてもらいました。 監修・話題提供やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっています。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】https://www.hahanoki.com/ 生理の話をいつ伝える?ー「性教育は日常」という意識を忘れない まずそもそも、「性教育は日常」なので、一緒にお風呂に入る、
もっと読む6月 3. 2022#コミュニケーション -
サインを見逃さないで!いつもと違う生理痛に要注意!
婦人科系の病気はさまざまなものがありますが、今回は私が体験した卵巣のう腫という病気で手術した経験をお話したいと思います。 当時の私の生理痛は比較的軽く、少しお腹が痛いかな?といった位で、生理中だからといって特に制限なく生活していました。そんな生理3日目のこと。突然、今まで感じたことのないような強烈な腹痛に襲われました。 お腹が張るようなそれでいて鉛での入ったのかと思うほどの重さのある何とも言えない痛み。動くことができず、背中を丸めて歯を食いしばって痛みを堪えるので精一杯なほどの痛みでした。30分ほど痛みは続きましたが、少しずつ回復に向かい、普通に動けるようになりました。 卵巣のう腫発覚までの小さな違和感 生理も終わり、あの強烈な腹痛が何だったのか気になりながらも、仕事や遊びにと忙しく過ごしていました。しかし、あの強烈な腹痛以降、何となく下腹部が張っている感覚がずっと残っているような気がしていました。 「なんだろう?便秘かなぁ?」 なんて、呑気にしていたのですが、この頃、知人たちが立て続けに婦人科系の病気にかかったという噂を小耳にはさみ、いつもならこのくらいの体調不良はそのままにしてしまう不精者の私が、ちょっと病院で相談してみようかな?という気になったのです。今思えば虫の知らせだったのかもしれません。 そうはいっても婦人科系の病気だと自分では確信できないので、まずは総合内科で診察してもらったところ、とりあえずエコーでお腹を見てみましょう、とのこと。
もっと読む7月 30. 2021#体験談 -
朝起きられない…子どもの起立性調節障害とは?【後編】
前回は、1年間続いた娘の体調不良が、起立性調節障害によるものだったということをお伝えしました。(朝起きられない…子どもの起立性調節障害とは?【前編】) 診断後、漢方を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。今回は、起立性調節障害と診断されてからの生活をお伝えしたいと思います。同じ病気を抱える子どもたちや親御さんたちと気持ちを共有できればいいなと思っています。 思わぬ副産物 効率の良い勉強法が見つかりました 毎朝、早く支度をしなさいと怒りまくっていましたが、さすがにそれはなくなりました。 ですが、休みが続いたり、遅刻ばかりしていると、学校での勉強が遅れるのではないかと心配になるのが、親心です。とにかく、大幅に勉強が遅れないようにと、教科書に沿った形で勉強できる4教科がセットになったドリルを購入し、学校を休んだ日は、教科書を見ながらそのドリルをしていくことにしました。 起立性調節障害から来る体調不良により、なかなか登校できず、勉強に遅れてしまうことで不登校を招いてしまうこともあるようです。できるだけ、そういったことにならないために不安の種を取り除いていくことが、子どものストレス軽減にもなるように感じました。 自律神経の不調はストレスも大きく関わっていて、できるだけ、ストレスをためない生活をすることが大切なのです。そのため、その日のうちに勉強する量は決めず、好きな教科からできる分だけ勉強するというスタイルを取りました。
もっと読む7月 29. 2021#体験談