生理
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ムレやニオイ、気になる夏のデリケートゾーン対策
気温や湿度が高くなる夏は、デリケートゾーンの蒸れが気になる季節です。デリケートゾーンの蒸れは、どんなトラブルにつながるのでしょうか?蒸れの原因やデリケートゾーンを快適に保つ方法、肌荒れした場合の対処法・受診目安について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 デリケートゾーンの蒸れの原因とトラブル ーーまず、デリケートゾーンの蒸れにはどういった原因がありますか? デリケートゾーンが蒸れる原因はいくつかあります。まず、下着の通気性ですね。ナイロン性になっていたり、ズボンもタイトだと、蒸れやすかったりします。生理中だったらナプキン、生理の前後だとおりものシートが蒸れる原因ですね。長時間座ってたりするのも原因になります。 ーーデリケートゾーンの蒸れから、どういうトラブルが発生しがちでしょうか。 元々、デリケートゾーンは普通の肌よりも弱いので、蒸れたりすると痒みが出やすかったり、おりものが多い時期だとより匂いが気になったりしますね。また、蒸れからかぶれや肌荒れにつながることもよくあります。
もっと読む7月 21. 2023#セルフケア -
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つらいPMS、どうする?自分でできる改善法
生理前に体がむくんだりイライラするなど、心身の不調を感じる方は多いのではないでしょうか。そういった症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれています。今回はPMSとその原因や症状、対処法や治療について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 PMSの原因とは ーーまず、そもそもPMSとは何ですか? 月経前症候群(Premenstrual Syndrome : PMS)は、月経(生理)の起こる3〜10日前に体や心に不調が出て、生理が始まるとそれが自然に治るというのが、PMSの特徴です。ただ、生理の前に何らかの症状が起こるということは、結構多くの女性が経験しています。その症状で生活に支障があったり、仕事や人間関係に悪影響が出て本人が困っているというのが、1つのPMSの目安になると思います。 ーーPMSが起こる原因は何でしょうか? PMSの原因には、いろんな要素が混じっていると今のところは考えられています。なので、「原因はまだはっきりと分かっていません」というのが答えなんです。ただ、よく言われている原因の1つは「女性ホルモンの変化」です。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2�
もっと読む4月 27. 2023#PMS -
もし不正出血が起こったら?原因と対処法
腟からの出血は、生理ばかりが原因とは限りません。生理ではない出血のことを「不正出血」といいます。突然の出血に不安になる方もいるかもしれませんが、不正出血の原因や対処法にはどういったものがあるのでしょうか。検査や治療法も含めて、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 不正出血とは? ーーそもそも「不正出血」とはどういうことを指すのでしょうか? 月経(生理)ではないタイミングでの出血を「不正出血」と言います。 よく「生理と不正出血は色や日数で見分けられますか?」と訊かれるんですが、色が赤いからとか茶色だからとか、数日で終わったからとか、そういうことでは見分けられません。基本的に生理と不正出血は見分けがつかないことが多いですね。生理が不順で、不正出血なのか生理なのか分からない方も実際いらっしゃいます。
もっと読む4月 22. 2023#セルフケア -
読むからだケア:大人の女性へのおすすめ書籍
子育てや仕事で自分のケアが二の次になってしまったり、月経トラブルや更年期など年齢と共に体調の変化を迎える大人の女性は、心身の調子が優れずにモヤモヤすることもあるのではないでしょうか。 今回は、そんな不調に悩む大人の女性が学びたい、読書の秋におすすめの書籍を4冊紹介します。 『医者が教える 女体大全――オトナ女子の不調に効く! 自分のカラダの「取扱説明書」』宋美玄(ダイヤモンド社) https://www.amazon.co.jp/gp/product/447811093X/ref=ewc_pr_img_2?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1 産婦人科医としてクリニックを開業している宋美玄さんが、働くオトナ女子からよく投げかけられる質問について、医学的に正しい解決策を伝える本です。「生理痛にはあたためるのが一番」「恋愛してないと女性ホルモンが枯渇する」「仕事をしすぎると"オス化"する」… 生理、ホルモン、子宮、妊活など、女性の健康や美容にまつわるメディアの情報には、医学的に正しくないものもあふれています。それを信じて実践し、痛みや不調が治まらないどころか、知らず知らずのうちに病気を悪化させてしまう女性も少なくありません。 女性の身体は、誰のものでもなく、女性自身のもの。すべてにおいて、選択するのは自分、守るのも自分です。何が間違いで何が正しいのか、どうすれば不調や心配事が解決するのか。「女性の身体についていまの医学のわかっているほんとうのこと」だけをベースにした本書を、自分の身体について自分自身で判断するための「自分のカラダの取扱説明書」にしてみてくださいね。 『ふりまわされない!更年期――母と娘のための「女性ホルモン」対策BOOK』永田京子(旬報社)
もっと読む10月 29. 2022#コミュニケーション -
子宮筋腫と診断されたらどうする?
「子宮筋腫」を知っていますか? 実は、大人の女性の4人に1人くらいに見つかると言われるとても身近な病気です。悪性のがんとは異なる子宮筋腫ですが、場合によっては月経(生理)が重くなったり不妊症につながることもあります。今回は子宮筋腫について、月経や他の病気との関わり、もし診断を受けた場合の治療の方法などを産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 子宮筋腫とは ーーそもそも子宮筋腫とはどういったものでしょうか? 子宮はそもそも筋肉でできているのですが、その筋肉が増殖してできたこぶを子宮筋腫といいます。 子宮筋腫は女性なら3、4割がもっているもので、良性疾患といってそれ自体が悪いものではなく、生命を脅かすものではありません。ありふれた病気である一方で、こぶができる原因はあまりよく分かっていません。 ただ、エストロゲンという女性ホルモンによって大きくなりやすいので、エストロゲンが活発な30、40代の時に大きくなることがあります。年齢を重ねるにつれ、筋腫が大きくなることがありますが、閉経すると少し小さくなることが多いです。 位置や大きさや数によっては、生理痛や生理の量が増えたり、不妊症の原因になったりという症状が出ます。 自覚症状が少ない場合も多く、超音
もっと読む7月 8. 2022##不妊 -
夫婦で読みたい!性の専門家が伝授する産後の夫婦生活のリスタート
「産後の夫婦生活に関する意識のズレの原因はホルモンバランスの変化だとよく言われますが、それよりも男性による家事育児の非協力度のほうが重大な影響を及ぼしているのではないかと思います」と語るのは、ラブライフアドバイザーのOliviAさん。えっ!家事や育児をどれだけやったかと産後の夫婦生活がつながっているの!?と思った方もいるかもしれませんね。夫婦で一緒にこの記事を読んで、産後の悩みを克服するために、OliviAさん、詳しく教えてください! 監修・話題提供 OliviA(オリビア )/ラブライフアドバイザー大学時代からセクシュアリティの調査を始め、2007年より女性・カップルに性生活の総合アドバイスを行う。日本と台湾で著書出版。日本の性の専門家として「VOGUE JAPAN」でも紹介される。フェムテック・セクシュアルウェルネス・セクシュアルプレジャーが専門分野。近著「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)他。日本性科学会会員。 産後のセックスレスは男性側の家事育児へのコミット次第 ーー産後の夫婦生活のお悩みでよくあるケースはありますか? お悩み相談で多い�
もっと読む7月 5. 2022##不妊 -
パートナーと性についてオープンに話し合える関係性を築くには?
「パートナーと性の話ができている人はほんの一握り」なのだとライブライフアドバイザーのOliviAさんは言います。その一握りの人たちは仲がよく、性生活も充実しているそうです。どうしたらパートナーと性の話ができるような関係性を築けるのでしょうか?OliviAさんにたっぷりと教えてもらいました。 監修・話題提供 OliviA(オリビア )/ラブライフアドバイザー大学時代からセクシュアリティの調査を始め、2007年より女性・カップルに性生活の総合アドバイスを行う。日本と台湾で著書出版。日本の性の専門家として「VOGUE JAPAN」でも紹介される。フェムテック・セクシュアルウェルネス・セクシュアルプレジャーが専門分野。近著「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)他。日本性科学会会員。 性についてオープンに話せるカップルは一握り ーー性についてきちんと話ができるカップルは、仲が良くて性生活が充実しているというイメージがありますが、そんなカップルはかなりレアな存在だそうですね 性生活のことについてきちんと話し合いができてコミュニケーションも取れているカッ�
もっと読む7月 1. 2022##不妊 -
IUD・IUSってどんなもの?
IUDやIUSは、「避妊リング」とも呼ばれ、一度の装着で最長5年間の高い避妊効果を得られる子宮内避妊器具です。今回はこのIUDやIUSについて、具体的なしくみや効果、上手な医療機関のかかり方などを産婦人科の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 そもそもIUD・IUSって何? ーーIUDやIUSとは、具体的にどういったものでしょうか? 子宮の中に装着するタイプの小さな避妊具です。日本だと避妊をより確実にしたいと思ったら、低用量ピルを毎日しっかり飲むか、このIUDもしくはIUSを使うことになりますね。 IUDはIntrauterine Device、IUSはIntrauterine Systemの略です。どちらも子宮内に挿入して、子宮に受精卵が着床しづらくすることで避妊効果が期待できるものです。IUSの方には黄体ホルモンがついていて、それが5年間ぐらいずっと少量ずつ溶けだすというシステムです。日本だと「ミレーナ」という商品名で販売されています。 そのためIUSは避妊に加えて、黄体ホルモンのはたらきにより、子宮内膜を厚くせず、生理痛の改善や生理の量を減らせるという効果も�
もっと読む6月 21. 2022#IUD -
おりものがいつもと違う…病院に行くべき?|産婦人科医 柴田綾子先生
デリケートゾーンのかゆみやおりものの異常について悩みがあっても、なかなか他人には聞きづらいと思う人も少なくないかもしれません。今回は淀川キリスト教病院産婦人科の柴田綾子先生に、おりものの異常とその治療についておうかがいしました。 産婦人科医 柴田綾子先生2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 たくさんの女性がデリケートゾーン(おまたや腟の入り口)の悩みを持っています。皮膚のかゆみや黒ずみ、おりものの量やニオイ、腟の乾燥などが、多い悩みです。デリケートゾーンの症状は、恥ずかしくて、なかなか相談できないことが多いですね。 第1回目は、デリケートゾーンのかゆみの原因と治療について説明をしました。今回は、おりものの異常の原因と治療について紹介していきます。 おりものの異常の種類 おりものの異常は、次の3つに大きく分けられます。 おりものが増えたおりものがくさいデリケ�
もっと読む6月 18. 2022#おりもの -
デリケートゾーンがかゆい!原因と対策は?|産婦人科医 柴田綾子先生
デリケートゾーンのかゆみやおりものの異常について悩みがあっても、なかなか他人には聞きづらいと思う人も少なくないかもしれません。今回は淀川キリスト教病院産婦人科の柴田綾子先生に、かゆみの原因とその治療についておうかがいしました。 産婦人科医 柴田綾子先生2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 たくさんの女性がデリケートゾーン(おまたや腟の入り口)の悩みを持っています。皮膚のかゆみや黒ずみ、おりものの量やニオイ、腟の乾燥などが、多い悩みです。デリケートゾーンの症状は、恥ずかしくて、なかなか相談できないことが多いですね。今回は、とくに多いデリケートゾーンの「かゆみ」について、原因と治療について紹介していきます。 かゆみの原因と治療 デリケートゾーンのかゆみの原因で多いのが、皮膚の炎症、カンジダ腟炎、細菌性腟症です。 かゆみの原因① 皮膚の炎症
もっと読む6月 18. 2022#おりもの -
月経不順ってどこから?どうしてなるの?|助産師 前田陽子先生
月経(生理)が定期的にこなかったり、期間が長い・量が多いといった異常に悩む方は多いのではないでしょうか?今回は助産師の前田陽子先生に、月経不順とその原因についておうかがいしました。 皆さんはご自分の月経について関心を持っていますか?月経は女性の健康状態を教えてくれる大切な現象ですので正しい知識を持っていただきたいと思います。 今回は月経不順についてお伝えしていきますが、まず月経について簡単に説明してから、「月経不順」「月経不順の原因」「月経不順に隠れている疾病」についてお伝えしていきます。 まずは知っておきたい月経のしくみ 月経は、月にだいたい1回の間隔で起こる子宮内からの出血です。女性は赤ちゃんを宿す準備として、月経周期の初めに「子宮内膜」という赤ちゃんのベッドのようなものを子宮内に作り始めます。月経周期の真ん中くらいに「排卵」があり、排卵を境に受精卵がいつ来ても良いように子宮内膜を維持します。しかし、妊娠しないとその子宮内膜は必要が無くなり古くなるために剥がれ、血液や腟の分泌物とともに子宮の外へ排出されます。これを「月経」(「生理」という呼び方が一般に広がっていますが、正しくは「月経」)と言います。 月経周期の正常範囲は25~38日 月経周期とは、月経の始まった日を1日目として、次回の月経が始まる前日まで�
もっと読む6月 17. 2022#婦人科系疾患 -
月経不順の時、普段の生活でできることは?|助産師 前田陽子先生
月経(生理)が定期的にこなくて、お悩みという方は多いのではないでしょうか?今回は助産師の前田陽子先生に、月経不順の対処方法についておうかがいしました。 前回の記事では「月経不順」「月経不順の原因」「月経不順に隠れている疾病」についてお伝えしています。まだお読みでない方は、前田助産師に教わる 月経不順についてよりお読みください。 月経不順の対応の大切な3つのポイント 今回は、月経不順の対応で大切な3つのポイントを紹介します。 1.基礎体温で月経周期を把握する2.女性ホルモンのバランスを整える3.月経不順が続く場合は産婦人科を受診する ポイント1:基礎体温で月経周期を把握する まずは自分の体に興味を持つことと現状を知ることが大切ですので、基礎体温を測定・記録して月経周期の経過を3ヶ月間は確認してください。 ポイント2:女性ホルモンのバランスを整える 女性ホルモンのバランスを整えるために、普段の生活のなかで、様々な工夫ができます。 1
もっと読む6月 17. 2022#婦人科系疾患