パートナーにも
知ってほしいこと
相手のナミが自分にはわからないからこそ、寄り添い、分か ち合おうとしてもらえるだけで、嬉しかったり、気持ちが楽 になる事もあります。「ツキとナミ」では、あなたも、パートナー の方も、女性の中で起きているナミを理解し、良い関係性を 築けて頂ける為の情報をお届けできれば、幸いです。
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心地よい人間関係の鍵「バウンダリー」とは
本当は断りたいことも、嫌とハッキリ言うことができない…。つい他の人の世話を焼いてしまい、嫌がられたり疲れたりしてしまう…。相手のちょっとした言動がいつまでも気になってしまう…。友人や恋人、家族の間でも、このような関係性の難しさを感じたことはありませんか? 「バウンダリー(境界・境界線)」を知ることで、心地よい人間関係のヒントになるかもしれません。今回は、人間関係でお互いに安心して自分らしくいられる「人との安全交流」ための考え方を紹介します。 バウンダリーとは 子どもへの暴力防止をめざす予防教育を行う認定NPO法人CAPセンター・JAPAN(以下、CAPセンター・JAPAN)によると、バウンダリーとは、誰もが持っている「こころ」と「からだ」を守る安心・安全な透明カプセルのようなものだと説明しています。 このバウンダリーという概念を持つことで、人との関係性のあり方を意識することができ、自分の気持ちや言動を調整することにも役立ちます。 たとえば、他の人と話す時、どのくらいの距離感が居心地がよいかは人によって違います。相手に触れられても平気という人もいれば、ちょっと離れていた方が安心する人もいます。また、相手との関係性だけでなく、その時の気分や体調によっても変わることもあります。このようにバウンダリーは、状況や関係性によって柔軟に変わりうるものなのです。 しかし、変わらないことが1つあります。それは、「わたしのバウンダリーはわたしが決める」―つまり、「わたしのからだはわたしのもの。わたしのこころはわたしのもの。わたしのことはわたしが決める」ということです。 まずはわたし自身のバウンダリーを意識し、認め、肯定するところから、お互いのバウンダリーを大切にする「人との交流安全」は�
もっと読む8月 16. 2024#コミュニケーション -
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性交痛にさよなら!パートナーと向き合うヒント【後編】
日本初の性交痛に特化した情報メディアである「ふあんふりー」( https://fuanfree.com/ )編集長であり、デリケートゾーンケアブランド「YourSide」代表でもある、うるおいヘルスケア株式会社の小林ひろみさんに、前半ではパートナーとの向き合い方や解決策についてのヒントを3つお話しいただきました。後半では、さらに普段の生活の中で性交痛を抱える人が取り入れやすいヒント3つについて聞きました。 監修/話題提供 小林ひろみ/潤滑剤の輸入販売・メノポーズカウンセラー・性交痛メディアFuanFree編集長 15年前に潤滑剤の輸入販売を通じて出会った「性の健康」という概念。性にも健康と不健康が存在し、誰もが健康で心地よい、安心できる性生活を追求することが大切だということを学びました。この概念に触れて以来、性交痛(性行為に伴う痛み)の問題に取り組み、その解決に力を注いできました。商品で潤いを届け、ウェブメディアで情報を届け、活動団体を通じて課題を社会に届ける活動をしています。 ポイント4:きちんと「滑る」潤滑剤を選ぶ
もっと読む1月 12. 2024#コミュニケーション -
性交痛にさよなら!パートナーと向き合うヒント【前編】
世代を問わず、多くの人が悩んでいる性交痛。その解決には、パートナーと対策をしたり、専門家に診てもらうなど、様々な観点から対策が考えらえます。日本初の性交痛に特化した情報メディアである「ふあんふりー」( https://fuanfree.com/ )編集長であり、デリケートゾーンケアブランド「YourSide」代表でもある、うるおいヘルスケア株式会社の小林ひろみさんに、パートナーと共に性交痛に向き合う6つのヒントについてお話を聞きました。 監修/話題提供 小林ひろみ/潤滑剤の輸入販売・メノポーズカウンセラー・性交痛メディアFuanFree編集長 15年前に潤滑剤の輸入販売を通じて出会った「性の健康」という概念。性にも健康と不健康が存在し、誰もが健康で心地よい、安心できる性生活を追求することが大切だということを学びました。この概念に触れて以来、性交痛(性行為に伴う痛み)の問題に取り組み、その解決に力を注いできました。商品で潤いを届け、ウェブメディアで情報を届け、活動団体を通じて課題を社会に届ける活動をしています。 ポイント1:パートナーに率直に切り出す ーー性交痛を抱えている人は、パートナーに打ち明けた方がよいのでしょうか?
もっと読む12月 22. 2023#コミュニケーション -
もしもの時のおまもりに「緊急避妊薬」ってどんな薬?
2023年11月28日から、一部薬局での試験的販売が始まった緊急避妊薬。 緊急避妊薬は、「アフターピル」「モーニングアフターピル」とも言われ、不十分だった避妊や性暴力被害から72時間以内にできるだけ早く服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができる薬です。 どんな薬なのか、また、もしも緊急避妊薬が必要な状況に自分や子どもがなったとしたら、どのような選択肢があるのか、服用の際に知っておきたいことを解説します。 緊急避妊薬はタイムリミットがある薬 緊急避妊薬は妊娠の心配がある性行為から早く服用するほど効果的な薬です。 緊急避妊薬の妊娠阻止率は性交から24時間以内で95%、48時間以内で85%、72時間以内で58%となっています。この妊娠阻止率は、月経周期における妊娠のしやすさの変動も考慮された数値で、緊急避妊薬「レボノルゲストレル」を性交から72時間以内に服用した時の妊娠率(実際に妊娠する確率)は1.34%と言われています。 だからこそ、緊急避妊薬は必要になった時にいち早く飲めることが大切な薬です。世界約90カ国では、薬局で処方箋なしに買える薬になっています。 副作用は? どうやって避妊成功を確認できる? 緊急避妊薬の副作用として、一時的に気持ち悪くなったり、頭痛が起こったりすることもありますが、長く続く副作用や、もし繰り返し服用したとしても将来の妊娠しやすさ
もっと読む12月 8. 2023#セルフケア -
夫婦でも、子どもとも考えたい「性的同意」とは
「性的同意」という言葉を聞いたことはありますか? 性的同意とは、すべての性的な行為に対して、お互いが「その行為を積極的にしたいと望んでいるか」を確認することを指します。ここでいう「性的な行為」とは、性行為だけではなく、キスやハグ、手をつなぐ、ボディタッチや性的な会話や言動も含まれます。たとえお互い好き同士であっても、性的なコミュニケーションや会話の後で、モヤモヤしたり嫌な気持ちになったりしたとしたら、もしかしたら性的同意を大切にされていなかったことが原因かもしれません。 性的同意はなぜ大切? 人はだれでも自分の身体にだれがどのように触れるのかその人自身が決める権利があります。本人が望まない性的なことやふれあいをすることは、その人の境界線を侵害し、尊厳を傷つけてしまうことになります。大前提として性について、他の人の権利を尊重しつつ、安心してポジティブに楽しめるということは、誰もが当たり前に持つ権利であることを忘れずにいたいですね。 その一方で、「嫌よ嫌よも好きのうち」「女性は従順でいるのがいい」「誘われたら応じないのは男らしくない」といったことを多く見聞きしてきた人もいるかもしれません。このような社会的価値観の中で育つことは、相手にNOと伝えるのが難しいと感じることにもつながっています。 「空気を読まなくてはいけない」というプレッシャーや、性行為で気まずくなりたくないという思いを抱えている人も多く、気持ちをオープンに話すことに恥ずかしさを感じたり、相手にも口にしてほしくないという好みがあったりする人もいるかもしれません。 しかし、性的同意を理解し大切にすることで、お互いがいつも「ここまではOK/NG」といった境界線が守られ、自分らしく安心して過ごすことや相手との信頼関係を深めることにつながるのです。
もっと読む11月 24. 2023#コミュニケーション -
性交痛の原因と解決に向けて一番大切なこと
近年、性交痛(セックスの時に感じる痛み)を訴える方が増えているようです。しばらく前までは、主に閉経を迎えた女性が感じるものと思われていましたが、それ以外の年代の方からも訴えが届くようになったのは、性交痛は増えているのでしょうか?「女性は耐えるものという認識が変わってきて訴えが顕在化したというのもありそうです。性交痛そのものが増えたわけではなく、『痛い』と表明する人が増えたと見ています」と語る産婦人科医で日本性科学会認定セックス・セラピストの早乙女智子先生に、ライフステージごとの性交痛の原因や解決のヒントを聞きました。 前回の記事はこちら「実は多い?性交痛の悩みとまず自分でできること」 監修・話題提供 早乙女智子/産婦人科医・往診専門医・認定セックスセラピスト 女性の健康を守るのに欠かせない「妊娠出産関連費用の無償化」を!女性の外陰部をないもののように扱ったり軽く考えたりすることに憤り、「会陰切開はおせっかい」に集約される女性の人権、健康、生き方に関する啓発活動を行ってきました。 ●月光会さおとめ智子ジェンダー政策研究会主宰●日本性科学会副理事長●世界性の健康学会(WAS)理事●神奈川県立足柄上病院 非常勤医師●Sola Clinic 非常勤医師
もっと読む11月 10. 2023#コミュニケーション -
性科学から紐解く、心地よい性生活のヒント
パートナーシップの中でも、大切な性生活。パートナーと心地よい時間を過ごしたいと思っても、痛みがあってリラックスできなかったり、さらにはパートナーにも申し訳ない気持ちを持ったり、性行為自体に消極的になってしまったりする人も少なくありません。痛みには様々な理由がありますが、痛みを軽減し、お互いの満足につながるコツや知識があるそうです。産婦人科医で日本性科学会認定セックス・セラピストの早乙女智子先生に聞きました。(※本記事内では、便宜上、生物学的な男性を男性、生物学的な女性を女性と表現し、また身体の性が男女の組み合わせでの性行為を中心に解説しています。しかし、現実の性別のあり方は様々です。) 監修/話題提供 早乙女智子/産婦人科医・往診専門医・認定セックスセラピスト 女性の健康を守るのに欠かせない「妊娠出産関連費用の無償化」を!女性の外陰部をないもののように扱ったり軽く考えたりすることに憤り、「会陰切開はおせっかい」に集約される女性の人権、健康、生き方に関する啓発活動を行ってきました。 ●月光会さおとめ智子ジェンダー政策研究会主宰●日本性科学会副理事長●世界性の健康学会(WAS)理事●神奈川県立足柄上病院 非常勤医師●Sola Clinic 非常勤医師 性科学の視点で紐解ける性の悩みとは? セックス�
もっと読む10月 20. 2023#コミュニケーション -
パートナーとのすれ違い、なぜ起こる?どう対策する?
夫婦のよくある悩みに、「パートナーとのすれ違い」があります。すれ違いはどうして起こるのか、回避するにはどうすればいいのか、こんなすれ違いの場合はどう考えて対応したらいいの?をまとめました。 執筆 柳田正芳 「誰もが自分は自分に生まれてよかったと思える世界」を作るために「どこに行っても性の健康を享受できるように社会環境をアップデートすること」を目指す性の健康イニシアチブの代表。2002年から国内外の性教育、性科学の様々な活動に参加してきたほか、思春期保健や両親学級などの活動も経て現在に至る。プロフィールサイトはこちら 夫婦がすれ違う原因の多くは、お互いに思っていることのすり合わせ不足 私は、「夫婦のコミュニケーション」について考えるワークショップの講師として、もうすぐ子どもが生まれてくるというタイミングに差し掛かった夫婦延べ1,000組以上と会い、話を聴いてきました。 多くの夫婦との出会いを通じて感じていたことがあります。それは、よくある夫婦のすれ違いの原因は、お互いの思っていること・考�
もっと読む1月 27. 2023#コミュニケーション -
SNS時代に男性が抱える生きづらさとは?
これまで、可視化されることや、気に留められることがほとんどなかった「男性の生きづらさ」。SNSでも男女間の不平等や格差の話題において、「女性のほうが不利な立場に置かれているのだから、男性の生きづらさなんてないでしょう」という見方もありますが、男性が自らの生きづらさに向き合うことで、男女の不平等や格差の解決への一歩になるのではないかという考えもあるようです。文筆家の清田隆之さんに伺いました。 監修・話題提供 清田隆之 文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。「恋愛とジェンダー」をテーマに様々な媒体で執筆。著書に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)など。新刊『どうして男はそうなんだろうか会議――いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと』(澁谷知美さんとの共編著/筑摩書房)が発売中。Twitter→@momoyama_radio 昔からあった問題がSNSにより注目されやすくなってきた ――男性が女性に対して差別的なことを言って炎上したり問題になったりすることが少なくないように思うのですが、最近の事例や傾向などはあるでしょうか? 昨�
もっと読む11月 28. 2022#コミュニケーション -
産婦人科医に聞く!不妊治療のこれからと課題とは?
2022年の4月から不妊治療が保険適用となったことを受けて、前回は不妊治療について、始めるタイミングや治療の選択肢についてお伝えしました。(不妊治療、いつから始める?どんな種類がある?) 今回は、不妊治療の今後の支援や助成金の見通し、課題を産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 保険適用にならなかった不妊治療の選択肢 ーー今回保険適用にならなかった不妊治療の選択肢としては、どのようなものがありますか? 2022年4月の不妊治療の保険適用にあたって国内でもさまざまな議論があり、結局保険適用にならなかった治療法もあります。 たとえば、治療開始時に43歳以上の女性の不妊治療は保険適用されず、全額自費となりました。不妊治療にはこれまで各自治体が助成金を出していたのですが、今回の保険適用によって、今まで自治体の助成金を受けられていた43歳以上の方への補助がなくなってしまいました。43歳以上の方への助成金を復活させている自治体もありますが、あくまで一部に限られています。 また今回、一部の不妊治療クリニックでおこなっているけれども保険適用にならなかった中で「先進医療」と位置付けられている治療法
もっと読む7月 19. 2022##不妊 -
不妊治療、いつから始める?どんな種類がある?
2022年の4月から不妊治療が保険適用になったことで、不妊治療を受ける夫婦が増えてきています。不妊治療にはさまざまな種類の方法があり、どう選んでいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。 今回は不妊治療について、始めるタイミング、治療の選択肢などを産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信を行っている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 不妊治療を始めるタイミング ーー不妊治療を始めるタイミングはいつですか? まず「不妊」の定義なんですが、日本では、パートナーと性行為のタイミングを合わせたりして自分たちで1年間妊活しても妊娠できない状態のことをいいます。ただし、年齢によっても不妊治療を始めるのにオススメなタイミングは変わってきます。女性が30歳未満であれば、まずは1年間妊活してみて、それでも妊娠しないということであればクリニックを受診するのが一般的だと思います。 しかし女性が30歳を超えると、1年待っている間に妊娠率がどんどん下がってきてしまうので、6カ月ぐらい自分たちで妊活して妊娠しなかったら、不妊治療専門の病院を受診していただくのがオススメです。もしも40歳で妊活を始めるのであれば、すぐに専門の病院に行って不妊治療を始めたほうがよいと思います。これはあくまで一般的な目安であり、より早くに不妊治療や検査を受けても全く問題ありま
もっと読む7月 15. 2022##不妊 -
夫婦で読みたい!性の専門家が伝授する産後の夫婦生活のリスタート
「産後の夫婦生活に関する意識のズレの原因はホルモンバランスの変化だとよく言われますが、それよりも男性による家事育児の非協力度のほうが重大な影響を及ぼしているのではないかと思います」と語るのは、ラブライフアドバイザーのOliviAさん。えっ!家事や育児をどれだけやったかと産後の夫婦生活がつながっているの!?と思った方もいるかもしれませんね。夫婦で一緒にこの記事を読んで、産後の悩みを克服するために、OliviAさん、詳しく教えてください! 監修・話題提供 OliviA(オリビア )/ラブライフアドバイザー大学時代からセクシュアリティの調査を始め、2007年より女性・カップルに性生活の総合アドバイスを行う。日本と台湾で著書出版。日本の性の専門家として「VOGUE JAPAN」でも紹介される。フェムテック・セクシュアルウェルネス・セクシュアルプレジャーが専門分野。近著「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)他。日本性科学会会員。 産後のセックスレスは男性側の家事育児へのコミット次第 ーー産後の夫婦生活のお悩みでよくあるケースはありますか? お悩み相談で多い�
もっと読む7月 5. 2022##不妊