
一人でも多くの方が快適な生活を送って頂けることを目標に、少しずつおすすめのフェムテック用品をお伝えしていきますので、ぜひお付き合いください。
ちなみに「フェムテック」とはFemale×Technologyの造語で「科学技術を元に、女性の抱えている問題を解決すること」を目標としています。実際に、日本だけではなく、アメリカのシリコンバレーでも2015年くらいからスタートアップ企業への多額の投資が行われており、その勢いは、ますます加速しています。
21世紀の現在では、女性の抱える諸問題も「テクノロジー」を元に解決できるのです!

元々、日本においては「血=穢れ(けがれ:汚いもの)」という考えがあり、江戸時代には、生理中の女性が生理部屋に隔離されていた、という風習もありました。今でも「生理=我慢するもの、生理=面倒くさいもの」というイメージが大きいのですが、女性の社会進出も進んでいる昨今では、少しでも生理=快適に過ごすもの、色々なグッズを使って楽しむものという考えも出てきています。
さらに、今は江戸時代ではありません(笑)
「生理=汚いもの・穢れ(けがれ)」「生理がある女性は汚い存在だ」という根深い思い込みがあった江戸時代には、生理を解決するようなテクノロジーはなく、更には、生理用ナプキンもサニタリーショーツもありませんでした。今では科学技術の発展により、少しでも生理を快適に過ごすことができる時代へとなりました。そんな現代に、生理があるから女性は汚い存在と考える理由はありません。
また、フェムテックが進むと同時に女性だけでなく、男性にも更年期があるという存在が少しずつ解明されるなど、男女ともに生きやすい社会を作っていこう、という考えが進んでいます。
気軽に試せる生理用品「布ナプキン」

まず、いろいろある生理用品のなかで手軽に試せる商品が「布ナプキン」です。筆者の経験談も元に、お伝えしていきますね。筆者が布ナプキンの存在を知ったのは、もう12年ほど前になりますが、当時は「ヨレそう」「漏れそう」「すぐにズレるんじゃないの?」という不安が強く、なかなか手を出しづらく、そこから実際に手を出すまでに、7年程かかり。。。苦笑
6年ほど前に、始めて購入しましたが
- 通気性の良さ
- 紙ナプキンよりも全然ズレない
- むしろ紙ナプキンの方が漏れることは多いかも
と、その快適さにはびっくりしました。
また、私自身が使っているのを見て、実際に使い始めた友人たちが何人もいます。おそらく、みんな気になってはいるけれども、実際の声を聞いたことがないので、使いづらいのかな、と思います。確かに、使用後はつけ置きをして洗う必要などがありますので、少し手間といえば手間です。
ただし、女性にとって月経の様子=健康のバロメーターです。東洋医学の病院や鍼灸院に行くと、月経の経血の色などを細かく聞かれるほど、とにかく女性にとって、月経の経血の様子は大切なもの、なのです。
筆者も、今では「忙しい時期には紙ナプキンを使う」「昼間は布ナプキンだけれども、夜は紙ナプキン」など、布ナプキンと併用して、他の生理用品を使い分け、愛用しています。とにかく想像以上に便利な布ナプキンですし、環境問題への配慮も可能ですので、少しでも多くの人が布ナプキンを利用してくれたらいいな、と思います。
フェムテックの入り口に:月経周期を管理するアプリはとても便利
既に使用されている方も多いかと思いますが、月経周期を管理できるスマホアプリがあります。過去の生理日をアプリのカレンダーに入力するだけで、次回の生理の予定や、排卵予定日などをアプリが自動で予測してくれます。
「旅行と生理が被ってしまうかも」「友達と温泉に行きたいけれども、この日は生理とかぶらないかな?」など、アプリで簡単に予定を確認することができるので、とても便利です。
昔のことを思い出すと、スマホが無い時代、10数年前の筆者は手帳の年間カレンダーに生理が来た日や生理中の日は丸をつけ、また、旅行に行く際は「この日は生理とかぶらないかな?」などとあれこれチェックしていたものです。今では、アプリで簡単に生理予定日が1年以上先まで予測できる時代になっているわけですから、これだけでも、とにかく女性の負担は減っているのではないでしょうか?
ショーツ型ナプキンは、とても安心
生理中に一番不安なことは、夜に経血が漏れてしまうことなのではないでしょうか?もちろん、外出先での漏れも心配ですが、朝起きて、布団が汚れていた時のショックと言ったら・・・。
更に、布団が汚れている日が忙しい日であればあるほど「ああ、今日は忙しいのに!帰ってきてから、お布団も洗わないといけないなんて!」と、ものすごく精神的なダメージを受けませんか?
そんな中、筆者が布ナプキンと並行してここ5年ほど愛用しているのが「ショーツ型ナプキン」です。もちろん、これは夜だけではなく、例えば長時間ナプキンを変えられない時や、新しい性教育の本では「お子様の体育の時にも便利です」との記載もあるほどです。
とにかく、ナプキンとは桁違いの吸収力を持っていますので、これを利用するようになってから、私自身はもう5年以上「朝起きて、布団が汚れていて、洗わなければいけないので、ショック」という経験をしたことがありません。
ショーツ型ナプキンが充実してきたのはまだここ5年程度ですので、馴染みが薄い方も多いのではないでしょうか?しかし、これは「一度使ったら病みつき」になるほどの安心感があります。長時間のドライブや、「生理と海外旅行が重なってしまった!」という飛行機の中でも、便利なのではないでしょうか?

以上、「身近なフェムテック用品」をご紹介させていただきました。
今回は、「本当に身近なもの」「とにかく取り入れやすいもの」を記載させていただきましたが、実は、フェムテック用品には「びっくりするほど高度なもの」もあり、少しずつご紹介していきますので、楽しみにしてくださいませ。皆さまが少しでも「フェムテック用品」を取り入れることにより「心地好い生活」を送っていただける事を願っております。

ライター:sayosayo64
幼少期をアメリカ山岳部で過ごした30代前半女性。
日本の大学入学後、周りの女の子の自信の無さに違和感を感じ、日本人の女の子たちの自己肯定感を上げる活動をしたいと思う。
昨年、日本では幼少期に満足のいく性教育が行われていないことを知り、私がアメリカで学んだ知識を元に、1人でも多くの人が「ありのままの自分でいいのだ!」「生きていて楽しい!」と思えるようになれば良いなと思うようになった。