2021年 07月01日

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学校に行きたくても行けない子どもがいる?世界の教育

今回は、世界の教育についてのお話です。世界には、日本では義務教育である小学校や中学校に通うことができない子どもが驚くほど多くいます。その理由は様々です。そして、教育を受けないことによる弊害は将来に大きな影響を与えます。

義務教育を受けていない子どもたちの現状

小学校入学年齢(6歳〜11歳)になっても学校に通っていない子どもがいます。2018年の時点で、6歳から11歳の子どもたちの8%である5900万人(12人に1人)が学校に通っていないというデータが出ています。

5900万人のうち、男児が2700万人、女児が3200万です。5900万人のうち、半分以上(3200万人)はサハラ以南のアフリカの国々の子どもたち、2番目は南アジアで1300万人の子どもたちです。小学校に通っていない子どもの割合が一番多い国は、南スーダン62%、赤道ギニア55%、エリトリア47%、マリ41%となっています。

教育を受けないことによるデメリット

小学校に通っていないということは読み書きが十分にできないということを示しています。例えば、アフリカでは普段の会話は現地語ですが、英語やフランス語が公用語となっている場合が多く、英語やフランス語を小学校から習い始めます。小学校に行っていないということは、公用語の読み書きができない可能性が高くなります。

アフリカの多くの国では、多数の部族がありそれぞれの部族語を話します。部族語は文字を持っていることが少なく、話し言葉だけで使用されることが多いのが現状です。その場合、どのような弊害があるかというと、文字で表したものの情報が入ってきにくくなるのです。例えば、商品パッケージの文字、病気や子育ての基本的な情報が書かれているパンフレットや薬の飲み方など、日常的に得るべき情報や、教養的な情報はほぼ得ることができない状態となるのです。

そして読み書きができないまま大人になると、仕事に必要な技術や能力を身につけられないため、安定した収入を得られる仕事に就くことが難しくなります。また、話し合いのための資料が読めなかったり、公共の場で自分の名前が書けなかったりするため、社会から取り残される可能性があります。計算ができないと買い物の代金の計算などもできません。

負の連鎖も起こり得ます。学校に行けないと就きたい仕事に就けない、そうすると安定した収入が得られない、十分な食料も買えない、栄養が不足して病気になりやすい、医療を受けるお金がない、仕事ができない、収入がない、自分の子どもを学校に行かせられない、と途切れることなく負の連鎖が続いていくことにもなりかねません。

なぜ教育を受けられないのか

小学校から中学校の年齢の子どもは、言葉の理解もある程度できるようになり、体力もついてくるので、働き手と考えられる場合があります。多くは、農作業などに駆り出され、そのうちに学校に通うことができなくなります。また、特に女児の教育は不要であるとされ、家事を手伝わされることもあります。特に、水くみは子どもや女性の仕事であるとされています。

小学校入学時は男女半々の数であったのが、学年が上がるにつれて女児の割合が減ってくるとされています。そのまま家庭の手伝いや、児童婚(18歳より若い年齢での結婚)につながるケースもあることでしょう。

この他、教育を受けられない理由は、近くに学校がないことがあります。学校自体の数が少なく、何時間も歩いて行かなければならない場所にしか学校がないということもあります。学校の先生がいないこともあり、都市部や村落部の学校や先生の数に偏りがあるため学校に通えないということが起こります。また、幼い兄弟の世話や、思い病気かかり学校に通えないケースもあります。戦争や紛争に巻き込まれ、難民として非難しなければならない子どももいます。

子どもが教育を受けるために

子どもたちが初等教育を受けられるように、多くの国では小学校の通学に授業料はほとんどかからないことが多いです。しかし、制服筆記用具は準備しなければなりません。様々な寄付で学用品が子どもたちに贈られていますが、十分な数ではありません。

親の教育への意識を変える必要もあるでしょう。基本的な読み書きや計算を身につけて、小学校や中学校を卒業すると、職業の選択のための専門学校などに行ける可能性が出てきます。特に、女児が学校に通って質の高い教育を受けることは重要とされています。子どもたちが自分たちの権利と将来の選択肢について理解し、自分の欲求や要求について自由に語れるようになれば、悪しき慣習に向けて発言できるようになり、撤廃できる可能性が広がります。

まとめ

教育は生涯の財産になります。日本では、不登校などの課題はありますが、ほとんどの子どもが小学校や中学校に通っています。識字率(読み書きができる人の割合)も高く、高校や大学への進学率も上がっています。世界の教育の現状を知り、思いを馳せることから始めてみましょう。どうしたら、子どもたちみんなが教育を受けられるようになるのか、ちょっと考えてみませんか。

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