子どもに「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれたら?|家庭教育研究家 田宮由美先生

最近、子どもと仲の良いお友達に妹ができ「私も弟か妹が欲しい!」と言われた現役ママライター。

話の流れから「赤ちゃんはどこからくるの?どうしたらできるの?」という質問をされました。その時は「そうだねぇ。どこかなぁ、どうしてかなぁ…」という感じでごまかしてしまったのですが、これってどんな風に応えればよいのでしょうか?家庭教育研究家で家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美先生にうかがいました。


疑問を持つことを褒める

子どもは真っ直ぐですから、疑問に思ったことは何でも真っ直ぐ質問してきますね。まずは、子どもが「赤ちゃんはどこからくるの?」という疑問を持つことができたことを褒めましょう

幼い子どもは、生物学的なことや医学的なことに興味を持って、「赤ちゃんはどこからくるの?どうしたら、できるの?」と尋ねているのではないでしょう。「弟や妹が欲しい」という気持ちから、質問しているのです。

「命の尊さ」を伝える

この時期に伝えたいことは、「命の尊さ」についてです。一見、困ってしまう質問に思えますが、実は「命の尊さ」について、教えることができる良いチャンスなのですよ!

祖父・祖母から父・母へ受け継がれ、そして子どもたちへと大切に脈々と受け継がれ、つながっていく大切な命であること、そして、その大切な命を自分自身も大事にしてほしいことを、説明しましょう。人の命の尊さを説明することで、子ども自身の命を大切にしてほしいことや、親や家族、まわりの人たちが、あなたの命をどんなに大切に思っているかを説明するといいでしょう。

ごまかしたり怒ったりしない

いきなりの質問では、どう答えていいか困ってしまうものですが、良くないのは、「どうしてそんなこと聞くの!!それより早くご飯食べなさい」「そんな恥ずかしいことは聞かないの!」などごまかしたり、怒ったりすることです。

そうすることにより、「この質問はしてはいけないんだ」「赤ちゃんの質問は恥ずかしいことなんだ」と子どもが思ってしまいます。

このような質問は、恥ずかしいことではないです。怒らず、ごまかさず、親が真摯に向き合って答えることで、今後もそういった質問をしやすくなります。そして、どんなことでも真摯に向き合って答えてくれることが分かれば、子どももいろんなことを話してくれるようになるのではないでしょうか。

相談しやすい親子関係を目指す

コミュニケーションを取りやすい関係になることで、親も子どものことを理解できるようになるし、子どもも親に対して信頼を寄せるようになります。コミュニケーションが常にとれていれば、子どもが大きくなって問題にぶつかった時でも、子どもの方から相談しやすくなります。

親に相談できる環境があることは、子どもにとって大きな財産になります。できるだけ子どもとのコミュニケーションを心掛けて、いろんなことを話し合える関係性を作っていくことが大切です。いろんなことを話しやすく、相談しやすい親子関係を目指しましょう。

親子でのコミュニケーションの深さが、将来の子どもを助けることに

いかがでしたか? 田宮先生のお話を聞いて、妹や弟が生まれるという事実から、命がどうして生まれるのかという大きな疑問を持つことは、すごい気づきだと思いました。

命の誕生の質問に対して、怒ったりごまかしたりせず、命の尊さについて説明することが、親子の会話を深めるチャンスになります。大きくなればなる程、一緒にいる時間が減って、それに伴って親との会話は減っていきます。

でも、普段からの親子でのコミュニケーションの深さが、子どもの相談しやすさにもつながり、将来の子どもを助けることになるかもしれないということですね。

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ツキとナミ運営事務局

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