ボディポジティブになるためのアイディア10選

ボディポジティブ(ボディポジティビティ)とは、「自分の身体や見た目をありのままに受け入れて愛する」というムーブメントのことです。たとえば「痩せている=美しい」といった特定の価値観に囚われずに、プラスサイズなどあらゆる体型の多様性を尊重しようという近年の動きを指しています。

女性の多くは、自分の身体を好きになれなかったり、不満を感じていたりします。歯の健康を維持するために毎日の歯磨きが必要なのと同じように、私達の考え方を変えるには毎日の積み重ねが必要なのです。

セルフケアを実践してボディポジティブになるためには、どんなことから始められるのでしょうか?

今日からできるボディポジティブ

この記事ではボディポジティブになるために、10の方法を挙げています。

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 友達に言わないネガティブなことは、自分にも言わない

自分自身の身体に対して何かネガティブなことを言いそうになった時には、「これは友達にも言えることだろうか?」と自問してみてください。答えは恐らくNOのはずです。友達に接するような優しさをもって自分自身に接してください。あなたは誰からも、とりわけあなた自身から貶められてはなりません。

2. 他人を褒める

私達は自分の不安を他人に投影してしまうことがあります。自分自身をあまりにも厳しく評価するからこそ、他人のことも厳しく評価してしまうのです。しかし、他人に肯定的な言葉を投げかけることで、自分自身に対しても肯定的になることができるのです。自分が投げかけてほしい褒め言葉を、まずは誰かに伝えてみてください。

3. 自分への褒め言葉を受けとる

褒められたら「ありがとう」と答えるだけで十分です。「ありがとう、でも…」と続ける必要はありません。相手に褒め言葉を返すこともできますが、その時に自分を過小評価しないよう気をつけましょう。

4. 身体に合わない服を手放し、心地よくなる服を着る

自分の身体に合わなくなった服を着ようと悪戦苦闘して、時間を無駄にする必要はありません。お気に入りのジーンズであっても、自分の身体を無理やりねじ込むのではなく、手放すことも検討してみてください。そして、心地よく着られる服を身につけるようにしましょう。

5. 自分を他人や若い頃の自分自身と比較しない

私達の身体は年をとるにつれて大きく変化していきます。自分の見た目が5年前と違っているのは、正常なことです。私達の今の身体において、幸せで健康であることが重要なのです。自分自身を他の人、あるいは若い頃の自分自身と比較しても、何の役にも立ちません。

ある人はある面において美しく、別の人は別の面において美しい、というのがあるべき姿ではないでしょうか?美しさの形、美しさの感じ方が1種類しかなかったら、どれほど退屈なことでしょうか。

自分を他の人と比較すると、自分が本来あるべき姿ではないように感じるかもしれませんが、あなたが他の人のように見える必要はありません。あなたはあなたらしく見えていればよいのです。

6. 「痩せた人は幸せ」という考えを見直す

痩せていて不幸せな人も、太っていて幸せな人もたくさんいます。どんな体型であろうと、人々は幸せでも不幸せでもありえます。自分を痩せている人と比較してしまったときは、その人が何を経験してきたのか、これから何を経験してゆくのかは分からないし、必ずしも幸せとは限らない、と考えてみてください。

7. 自分の身体にとって心地よいことをする

自分自身のために時間をつくって、美しい景色を眺めたり、入浴剤をいれたお風呂に浸かったり、ゆっくり睡眠をとったりしましょう。

8. 自分自身にポジティブな言葉をかける

私達がボディポジティブになるための効果的な方法の1つは、心の中で思うだけではなく、実際に声に出したり書いたりして自分を肯定することです。毎朝鏡を見た時に自分自身に向かって声をかけたり、ベッドの脇にメモを貼ったり、携帯電話やパソコンに自分を励ます言葉を登録しておいたりしましょう。「私は美しい」「私の身体を愛してる」「私って素敵」など、自分自身の気分をよくする呪文を考えてみてください。

9. 身体を恥じることが有意義かどうか自分自身に問いかける

自分の身体を恥じることは自分自身の役に立ちますか?気分がよくなりますか?なぜ自分に不要なストレスを与えるのでしょうか?こういった質問を自分に投げかけてみてください。ボディシェイミング(Body Shaming:身体の侮辱。ボディポジティブの対義語。身体を理由として他人や自分を侮辱すること)はエネルギーの無駄だということに気付くでしょう。

10. ポジティブさで自分自身を包む

広告モデルの加工された画像、またはあなたの周りにいるボディネガティブな人々、さらにはソーシャルメディアのボディネガティブな投稿は、あなたにネガティブな身体イメージを刷り込んでしまう可能性があります。できるだけネガティブなメッセージを受け取らないようにしましょう。ソーシャルメディアのフォローや設定を見直して、流行のダイエットの広告が表示されないようにしてみてください。そして、ポジティブな人や自己肯定感の高い人、あなたが自分らしくいることを後押ししてくれる人達と一緒に過ごすよう心がけてください。

おわりに

ボディポジティブについて知ることを通して、私達の身体は「呪い」ではなく「贈り物」であることを思い出してほしいと思います。

あなたが自分の身体を好きになるための方法はいくつもあります。ぜひ、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。


ライタープロフィール
きのコ
群馬を中心に多拠点生活をする文筆家・編集者。すべての関係者の合意のもとで複数のパートナーと同時に交際する「ポリアモリー」として、恋愛やセックス、パートナーシップ、コミュニケーション等をテーマに発信している。不妊治療や子宮筋腫による月経困難症をきっかけに、生理との向き合い方に興味をもつようになった。子無しでバツイチ。著書に『わたし、恋人が2人います。〜ポリアモリーという生き方〜』。

この記事を書いた人

ツキとナミ運営事務局

この作者の記事一覧
お気に入り 1

同じカテゴリー の他の記事

  1. 性交痛にさよなら!パートナーと向き合うヒント【後編】

    日本初の性交痛に特化した情報メディアである「ふあんふりー」( https://fuanfree.com/ )編集長であり、デリケートゾーンケアブランド「YourSide」代表でもある、うるおいヘルスケア株式会社の小林ひろみさんに、前半ではパートナーとの向き合い方や解決策についてのヒントを3つお話しいただきました。後半では、さらに普段の生活の中で性交痛を抱える人が取り入れやすいヒント3つについて聞きました。 監修/話題提供 小林ひろみ/潤滑剤の輸入販売・メノポーズカウンセラー・性交痛メディアFuanFree編集長 15年前に潤滑剤の輸入販売を通じて出会った「性の健康」という概念。性にも健康と不健康が存在し、誰もが健康で心地よい、安心できる性生活を追求することが大切だということを学びました。この概念に触れて以来、性交痛(性行為に伴う痛み)の問題に取り組み、その解決に力を注いできました。商品で潤いを届け、ウェブメディアで情報を届け、活動団体を通じて課題を社会に届ける活動をしています。 ポイント4:きちんと「滑る」潤滑剤を選ぶ

    もっと読む
    2024年 01月12日
    #コミュニケーション
  2. 性交痛にさよなら!パートナーと向き合うヒント【前編】

    世代を問わず、多くの人が悩んでいる性交痛。その解決には、パートナーと対策をしたり、専門家に診てもらうなど、様々な観点から対策が考えらえます。日本初の性交痛に特化した情報メディアである「ふあんふりー」( https://fuanfree.com/ )編集長であり、デリケートゾーンケアブランド「YourSide」代表でもある、うるおいヘルスケア株式会社の小林ひろみさんに、パートナーと共に性交痛に向き合う6つのヒントについてお話を聞きました。 監修/話題提供 小林ひろみ/潤滑剤の輸入販売・メノポーズカウンセラー・性交痛メディアFuanFree編集長 15年前に潤滑剤の輸入販売を通じて出会った「性の健康」という概念。性にも健康と不健康が存在し、誰もが健康で心地よい、安心できる性生活を追求することが大切だということを学びました。この概念に触れて以来、性交痛(性行為に伴う痛み)の問題に取り組み、その解決に力を注いできました。商品で潤いを届け、ウェブメディアで情報を届け、活動団体を通じて課題を社会に届ける活動をしています。 ポイント1:パートナーに率直に切り出す ーー性交痛を抱えている人は、パートナーに打ち明けた方がよいのでしょうか?

    もっと読む
    2023年 12月22日
    #コミュニケーション
  3. もしもの時のおまもりに「緊急避妊薬」ってどんな薬?

    2023年11月28日から、一部薬局での試験的販売が始まった緊急避妊薬。 緊急避妊薬は、「アフターピル」「モーニングアフターピル」とも言われ、不十分だった避妊や性暴力被害から72時間以内にできるだけ早く服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができる薬です。 どんな薬なのか、また、もしも緊急避妊薬が必要な状況に自分や子どもがなったとしたら、どのような選択肢があるのか、服用の際に知っておきたいことを解説します。 緊急避妊薬はタイムリミットがある薬 緊急避妊薬は妊娠の心配がある性行為から早く服用するほど効果的な薬です。 緊急避妊薬の妊娠阻止率は性交から24時間以内で95%、48時間以内で85%、72時間以内で58%となっています。この妊娠阻止率は、月経周期における妊娠のしやすさの変動も考慮された数値で、緊急避妊薬「レボノルゲストレル」を性交から72時間以内に服用した時の妊娠率(実際に妊娠する確率)は1.34%と言われています。 だからこそ、緊急避妊薬は必要になった時にいち早く飲めることが大切な薬です。世界約90カ国では、薬局で処方箋なしに買える薬になっています。 副作用は? どうやって避妊成功を確認できる? 緊急避妊薬の副作用として、一時的に気持ち悪くなったり、頭痛が起こったりすることもありますが、長く続く副作用や、もし繰り返し服用したとしても将来の妊娠しやすさ

    もっと読む
    2023年 12月08日
    #セルフケア
  4. 夫婦でも、子どもとも考えたい「性的同意」とは

    「性的同意」という言葉を聞いたことはありますか? 性的同意とは、すべての性的な行為に対して、お互いが「その行為を積極的にしたいと望んでいるか」を確認することを指します。ここでいう「性的な行為」とは、性行為だけではなく、キスやハグ、手をつなぐ、ボディタッチや性的な会話や言動も含まれます。たとえお互い好き同士であっても、性的なコミュニケーションや会話の後で、モヤモヤしたり嫌な気持ちになったりしたとしたら、もしかしたら性的同意を大切にされていなかったことが原因かもしれません。 性的同意はなぜ大切? 人はだれでも自分の身体にだれがどのように触れるのかその人自身が決める権利があります。本人が望まない性的なことやふれあいをすることは、その人の境界線を侵害し、尊厳を傷つけてしまうことになります。大前提として性について、他の人の権利を尊重しつつ、安心してポジティブに楽しめるということは、誰もが当たり前に持つ権利であることを忘れずにいたいですね。 その一方で、「嫌よ嫌よも好きのうち」「女性は従順でいるのがいい」「誘われたら応じないのは男らしくない」といったことを多く見聞きしてきた人もいるかもしれません。このような社会的価値観の中で育つことは、相手にNOと伝えるのが難しいと感じることにもつながっています。 「空気を読まなくてはいけない」というプレッシャーや、性行為で気まずくなりたくないという思いを抱えている人も多く、気持ちをオープンに話すことに恥ずかしさを感じたり、相手にも口にしてほしくないという好みがあったりする人もいるかもしれません。 しかし、性的同意を理解し大切にすることで、お互いがいつも「ここまではOK/NG」といった境界線が守られ、自分らしく安心して過ごすことや相手との信頼関係を深めることにつながるのです。

    もっと読む
    2023年 11月24日
    #コミュニケーション
  5. 性交痛の原因と解決に向けて一番大切なこと

    近年、性交痛(セックスの時に感じる痛み)を訴える方が増えているようです。しばらく前までは、主に閉経を迎えた女性が感じるものと思われていましたが、それ以外の年代の方からも訴えが届くようになったのは、性交痛は増えているのでしょうか?「女性は耐えるものという認識が変わってきて訴えが顕在化したというのもありそうです。性交痛そのものが増えたわけではなく、『痛い』と表明する人が増えたと見ています」と語る産婦人科医で日本性科学会認定セックス・セラピストの早乙女智子先生に、ライフステージごとの性交痛の原因や解決のヒントを聞きました。 前回の記事はこちら「実は多い?性交痛の悩みとまず自分でできること」 監修・話題提供 早乙女智子/産婦人科医・往診専門医・認定セックスセラピスト 女性の健康を守るのに欠かせない「妊娠出産関連費用の無償化」を!女性の外陰部をないもののように扱ったり軽く考えたりすることに憤り、「会陰切開はおせっかい」に集約される女性の人権、健康、生き方に関する啓発活動を行ってきました。 ●月光会さおとめ智子ジェンダー政策研究会主宰●日本性科学会副理事長●世界性の健康学会(WAS)理事●神奈川県立足柄上病院 非常勤医師●Sola Clinic 非常勤医師

    もっと読む
    2023年 11月10日
    #コミュニケーション
  6. 実は多い?性交痛の悩みとまず自分でできること

    性交痛ーー。セックスの時に感じる痛みのことです。性交痛を感じたことのある女性は、実は年代にかかわらずかなり多いという調査データもあります。診療や相談の経験から見えてきた性交痛のお悩みのリアルな声、自分でできる性交痛対策について、産婦人科医で日本性科学会認定セックス・セラピストの早乙女智子先生に聞きました。 監修・話題提供 早乙女智子/産婦人科医・往診専門医・認定セックスセラピスト 女性の健康を守るのに欠かせない「妊娠出産関連費用の無償化」を!女性の外陰部をないもののように扱ったり軽く考えたりすることに憤り、「会陰切開はおせっかい」に集約される女性の人権、健康、生き方に関する啓発活動を行ってきました。 ●月光会さおとめ智子ジェンダー政策研究会主宰●日本性科学会副理事長●世界性の健康学会(WAS)理事●神奈川県立足柄上病院 非常勤医師●Sola Clinic 非常勤医師 性交痛のお悩みのリアルボイス 今回、早乙女先生のご経験から、性交痛に関するよくある悩みの声を教えてもらいました。 前の彼氏の時は痛くなかった

    もっと読む
    2023年 10月27日
    #コミュニケーション
同じカテゴリー の記事をもっと読む
TOP