2021年 05月17日

運営事務局

世界の課題や現状を知ることってどうして大切なの?

世界には、様々な課題が山積みとなっています。気候変動、貧困、紛争、児童労働、児童婚など挙げればきりがありません。

2015年に国連で採択され、国際社会で2030年までに達成しようとSDGsとして17の目標が掲げられました。SDGsとは、「持続可能な開発目標」のことです。人類が安定して暮らし続けられるように、世界の様々な問題を整理し、解決に向けて目標を掲げてやっていこうというものです。

*SDGs:Sustainable Development Goals

女性や子どもに関する課題

SDGsの中でも、女性や子どもに関することを取り上げ、彼らにどのような影響をもたらしているのかをいくつかの記事で紹介したいと思います。

主に「女性性器切除」「男子選好※」「児童婚」「性的な搾取・売り買い」「教育の不平等」「社会参加」「リプロダクティブヘルスライツ」「ヘルスケアの偏り」などが挙げられるでしょう。

※男子選好・・・生まれてくる子供を性別で選び、男子であれば出産し女子であれば人工妊娠中絶したり育児放棄したりすること

これらは、ジェンダー問題宗教・慣習の問題貧困などのくくりで語られることですが、実際に世界の何人が、どのように被害を受けているのか見えづらいことでもあります。可能な限り具体的な数字を出して、全く別の世界を起こっているのではないことを実感してもらえたらと思います。生まれた国や住むエリアによって、女性や子どもは様々な幸せでない境遇に置かれています。

上記に挙げた問題は、一つひとつが独立したものではなく、続いていることが多いものです。さらに、複数の課題を持っていることも少なくありません。

例えば、女性性器切除をされた少女が感染症となる可能性、教育の不平等を受けて小学校を卒業できないこと、10代前半で児童婚をさせられ、リプロダクティブヘルス/ライツ※のもとで自分の性に関する決定権がないこともあるでしょう。

※リプロダクティブヘルス/ライツ・・・性と生殖に関する健康と権利。性・性別・避妊・妊娠・出産に関することがらは、誰かから強要されることなく自分自身で自由に決定できる権利。

出生時の登録の問題

出生登録ついてはSGDsの目標の中には入っていませんが、世界には出生登録をされていない人がたくさんいます。そのために、保健サービスや教育が受けられないことや児童労働に繋がることがあります。出生登録にもとづいて、予防接種やヘルスケア、教育が行われることが多いからです。

状況としては、赤ちゃんを生んだときに登録場所まで行くことが遠すぎる場合があります。遠すぎるというのは、交通手段がなく赤ちゃんを連れて何時間も歩いて行くしか辿りつけない場所に住んでいるため、すぐには行けないのです。

また、交通手段があってもその交通費が払えなかったり、登録にいくらかのお金が必要だったりすることもあるでしょう。そのお金を準備できないと出生登録は後回しになるか、行われなくなります。

また、カレンダーを使用する習慣がない地域だと何月の何日に生まれたかが定かでないこともあります。数カ月、数年遅れて登録する人もいます。そのため、登録日や登録した年の1月1日が誕生日として登録されることも多いのです。

まとめ

日本では、虐待いじめ女性の社会進出の少なさ少子高齢化などの問題がありますね。国によって抱える課題が違いますが、今回は世界に視線を向けるきっかけとして頂けると幸いです。

何ができるかわからないけど、知ることが大切だと思ってください。知らないままだと何も始まりません。SDGsと共に、世界の子どもや女性が置かれている環境について知り考えていってほしいと思います。

ハッシュタグ

この記事を書いた人

ツキとナミ運営事務局

この作者の記事一覧

同じカテゴリー の他の記事

  1. もしかして夏バテ?その対策5つと受診のポイント

    夏に起こりがちな体調不良といえば「夏バテ」。暑くてちょっとバテただけ……と簡単に考えがちですが、軽くみたせいで症状の悪化を招いてしまったり、実は別の病気だということに気づかなかったりすることもあります。夏バテの原因や主な症状、食事や衣服の工夫でできる夏バテ対策、夏バテに関わる病気と受診の目安などを、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 夏バテの原因や主な症状 ーーまず、夏バテの原因や主な症状を教えてください。 ”夏バテ”という正式な病気があるわけではないんですけど、夏の暑さによって引き起こされる体調不良を全部ひっくるめて夏バテと呼ぶことが多いです。主な原因は脱水や疲れです。冷房と外気温との落差で体調が悪くなったり、食欲が低下したりというのも夏バテとしてよくあることです。 「もしかして夏バテかも?」と思ったらできること ーー夏バテを予防する方法や、「夏バテかも?」と思った時の対策はありますか?

    もっと読む
    2023年 08月04日
    ##悩み
  2. ムレやニオイ、気になる夏のデリケートゾーン対策

    気温や湿度が高くなる夏は、デリケートゾーンの蒸れが気になる季節です。デリケートゾーンの蒸れは、どんなトラブルにつながるのでしょうか?蒸れの原因やデリケートゾーンを快適に保つ方法、肌荒れした場合の対処法・受診目安について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 デリケートゾーンの蒸れの原因とトラブル ーーまず、デリケートゾーンの蒸れにはどういった原因がありますか? デリケートゾーンが蒸れる原因はいくつかあります。まず、下着の通気性ですね。ナイロン性になっていたり、ズボンもタイトだと、蒸れやすかったりします。生理中だったらナプキン、生理の前後だとおりものシートが蒸れる原因ですね。長時間座ってたりするのも原因になります。 ーーデリケートゾーンの蒸れから、どういうトラブルが発生しがちでしょうか。 元々、デリケートゾーンは普通の肌よりも弱いので、蒸れたりすると痒みが出やすかったり、おりものが多い時期だとより匂いが気になったりしますね。また、蒸れからかぶれや肌荒れにつながることもよくあります。

    もっと読む
    2023年 07月21日
    #セルフケア
  3. つらい冷え性に!今すぐ始めたい温活ケア【後編】

    近年、「温活」という言葉も登場し、冷えの悩みが注目されています。季節を問わず、手足や腰の冷えや、冷えからくる不眠や体のこり、だるさに悩まされているという人もいるのではないでしょうか。でも、冷えについて知れば良い対処法が分かるかも?今回は前半では冷えの原因や症状、漢方などの対処法、後半では、温活ケアの具体的な方法をやまがたてるえさんにお聞きしました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 温活ケア① 運動で下半身の筋力をUP ーー前回の記事では、冷えの原因や漢方などの対処法を教えていただきましたが、その他普段の生活の中でできる温活ケアとして何から始めるのがいいでしょうか? まずは運動です。

    もっと読む
    2023年 06月09日
    #セルフケア
  4. つらい冷え性に!今すぐ始めたい温活ケア【前編】

    近年、「温活」という言葉も登場し、冷えの悩みが注目されています。季節を問わず、手足や腰の冷えや、冷えからくる不眠や体のこり、だるさに悩まされているという人もいるのではないでしょうか。でも、冷えについて知れば良い対処法が分かるかも?今回は前半では冷えの原因や症状、漢方などの対処法、後半では、温活ケアの具体的な方法をやまがたてるえさんにお聞きしました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 冷えは万病のもと ーー冷えの原因を教えてください 冷えにつながる様々な要因がありますが、冷えは男性よりも女性のほうが感じやすく、その主な原因の一つは筋肉量です。男女で筋肉量が異なるため、代謝も異なり、発生する体温も異なりま�

    もっと読む
    2023年 05月26日
    #セルフケア
  5. つらいPMS、どうする?自分でできる改善法

    生理前に体がむくんだりイライラするなど、心身の不調を感じる方は多いのではないでしょうか。そういった症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれています。今回はPMSとその原因や症状、対処法や治療について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 PMSの原因とは ーーまず、そもそもPMSとは何ですか? 月経前症候群(Premenstrual Syndrome : PMS)は、月経(生理)の起こる3〜10日前に体や心に不調が出て、生理が始まるとそれが自然に治るというのが、PMSの特徴です。ただ、生理の前に何らかの症状が起こるということは、結構多くの女性が経験しています。その症状で生活に支障があったり、仕事や人間関係に悪影響が出て本人が困っているというのが、1つのPMSの目安になると思います。 ーーPMSが起こる原因は何でしょうか? PMSの原因には、いろんな要素が混じっていると今のところは考えられています。なので、「原因はまだはっきりと分かっていません」というのが答えなんです。ただ、よく言われている原因の1つは「女性ホルモンの変化」です。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2�

    もっと読む
    2023年 04月27日
    #PMS
  6. 子どもにプライベートゾーンをどう教える?

    近年、小さなお子さんを持つ保護者が子どもへの性教育について話題にする際、「プライベートゾーン」という言葉が登場することが増えました。プライベートゾーンという言葉をどう理解して、どう子どもに伝えるか。子どもへの性教育について保護者はどんなことを悩んでいるか。子どもと性教育について学ぶためにどんな絵本がオススメか。今回はそんなお話を助産師のやまがたてるえさんに聞きました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ プライべートゾーンとは? ーー近年、幼児や小学校低学年のお子さんへの性教育の場面などで「プライベートゾーン」という言葉が使われることが増えたように思います。この言葉の意味を教えてください

    もっと読む
    2023年 04月22日
    #コミュニケーション
同じカテゴリー の記事をもっと読む
TOP