生理中でもないのに、なんだかいつも子宮のあたりが痛い気がする…、生理痛がひどくて出血も多い…。隠れていたのは、「子宮腺筋症」という病気でした。 治療を受けての、私の体験談をご紹介します。
子宮が大きい?「子宮腺筋症」とは
生理中の重だるい痛みや、お腹をこわしたときのような急激な痛み…、それとは違ってなんとなく続く鈍い下腹部痛を感じたことはありませんか?いまアラフォーの私は、若い頃からお腹に痛みを感じることが多く、気になっていました。「お腹が痛い!」と受診するほどでもないけれど常にぼんやりと子宮あたりが痛い、この原因は何かしら…と。
先日、子宮がん検診のついでに先生に相談してみました。すると、検診とは別に内診でのエコー検査も一緒に受けられることになったのです。
エコー検査の結果、私は「子宮が大きい」とのこと。子宮が大きいと何が悪いのか分からず戸惑う私に、先生は「子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)」という病気について説明してくれました。
子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮内の筋層の中で増殖する病気で、それによってだんだん子宮が大きくなるとのこと。ほかにも、生理の出血量が多く痛みがひどい、慢性的な下腹部痛が特徴なのだそうです。どちらも当てはまる私は、思わず「その通りです!」と身を乗り出していました。
女性ホルモンの治療で腹痛がなくなった!
先生には「ジエノゲスト」という黄体ホルモン剤の服薬を勧められました。女性ホルモンのエストロゲンを抑制して、排卵と生理を止める薬です。子宮内膜の増殖を抑制する効果もあるので、子宮腺筋症には効果があるとのことでした。
生理の出血量も多く、痛みもひどいこと、また42歳の今からでは閉経まで間があり、生理が来るたびに症状が悪化するかもしれないこと。説明を受けても、まだ私は迷っていました。ただぼんやりお腹が痛かっただけで、「生理を止める」本格的な治療まで予想していなかったのです。でも聞いた以上、放置するのも嫌だったので、治療を始めることにしました。
さて、「ジエノゲスト」の飲み始めには、おりもの程度から生理時と同程度まで、不正出血がみられるという副作用があります。私も服薬を始めてから1カ月くらいの間、生理4日目くらいの量の出血が続きました。ほとんど痛みはありませんでしたが、ナプキンの交換や、蒸れ、匂いなど、煩わしいものでした。
しかし、それも約1カ月で収まり、今は時々おりものくらいの出血がある程度。そして慢性的な腹痛もほとんどなくなったのです。
まとめ
今は生理痛や慢性的な腹痛がなくなって、とても快適。特に、なんとなく子宮が痛い慢性痛の方は、そんなに強くなかったもののいつも我慢していたので、ほっと肩の力が抜けたような気がしています。気になる症状があったら受診してみることが大事だと思った出来事でした。