運営事務局

何からスタートする?妊活の始め方

ナミ

最近は妊活って言葉もよく聞くけど、思ったように赤ちゃんができないこともあるのかな?

ツキ

年齢が上がると、妊娠しにくくなるって聞いたことあるよ。

ナミ

赤ちゃんがほしいって思ったら、まずどうしたらいいんだろう?

不妊のカップルは10組に1組ともいわれていますが、近年は妊娠を考える年齢が上がっていることもがあり、実際はもっと高い割合だといわれています(参考文献1)。

今回は、まだ不妊といわれたわけではないが、そろそろ赤ちゃんがほしいと考えているカップルに向けて正しい妊活についてお話します。是非参考にしてくださいね。

自分の生理サイクルを知る


まず、女性は自分の生理サイクルを知ることから始めましょう。生理の初日を生理周期1日目として、次の生理の前日までが一つの生理周期です。通常、生理周期は25〜38日です(参考文献2)。基礎体温を測りグラフにつけると、ある程度のホルモンの働きを見ることができます。便利なアプリもありますので利用してみてください。

自分の生活環境を知る

日々の自分の生活環境を知り、改善していくことも大切です。

①栄養

ひどい偏食や不規則な食生活は、健康にも良くありません。赤ちゃんを迎えたいカップルは、自分の食生活から見直してみましょう。食材やサプリメントなど「〇〇が良い」と妊活に効果があると聞くと、そればかり摂ると他の栄養が不足してしまいます。どの栄養素もバランスよく、色々な食材から栄養を摂ることがおすすめです。

②睡眠

睡眠時間や睡眠の質はいかがでしょうか。夜遅く寝る、朝も遅いとなると、食生活をはじめ1日のリズムが崩れてしまいます。
女性ホルモンを保つためには、十分な睡眠も大切です。仕事があり、忙しい毎日の方もいらっしゃると思いますが、入眠しやすく質の良い睡眠のために、ベッドに入ってからのスマホをやめることから始めてみてはいかがでしょうか。

③嗜好品

喫煙は、妊娠や出産に悪い影響があることがわかっています(参考文献3)。もし、喫煙している場合は、この機会に禁煙することを決断してみてはいかがでしょうか。2006年から禁煙治療に保険が適応されています。

また、妊娠中のアルコールは厳禁です。妊活時期から少しずつ減らしていくのも良いでしょう。パートナーの方は、一緒にお酒を控えたり、女性の目の前でアルコールを飲まないようにするなどの配慮ができるといいですね。

パートナーと子どもについて話す

すぐに妊娠を希望するか、何人くらい子どもがほしいかということについてパートナーと話し合っておくことが大切です。妊娠したら、仕事や家事分担をどうしようかということも視野に入れておくといいですね。また、妊活をしてもすぐに妊娠できないこともあります。不妊治療についても情報を集めたり話し合っておくことはおすすめです。

まとめ

正しい妊活のための基礎知識をお伝えしました。妊活は、妊娠に向けて夫婦で取り組むことです。まずは自分の身体について知り、必要に応じて改善していくことから始めましょう。

この記事を書いた人

ツキとナミ運営事務局

この作者の記事一覧
お気に入り 1

同じカテゴリー の他の記事

  1. もしかして夏バテ?その対策5つと受診のポイント

    夏に起こりがちな体調不良といえば「夏バテ」。暑くてちょっとバテただけ……と簡単に考えがちですが、軽くみたせいで症状の悪化を招いてしまったり、実は別の病気だということに気づかなかったりすることもあります。夏バテの原因や主な症状、食事や衣服の工夫でできる夏バテ対策、夏バテに関わる病気と受診の目安などを、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 夏バテの原因や主な症状 ーーまず、夏バテの原因や主な症状を教えてください。 ”夏バテ”という正式な病気があるわけではないんですけど、夏の暑さによって引き起こされる体調不良を全部ひっくるめて夏バテと呼ぶことが多いです。主な原因は脱水や疲れです。冷房と外気温との落差で体調が悪くなったり、食欲が低下したりというのも夏バテとしてよくあることです。 「もしかして夏バテかも?」と思ったらできること ーー夏バテを予防する方法や、「夏バテかも?」と思った時の対策はありますか?

    もっと読む
    2023年 08月04日
    ##悩み
  2. ムレやニオイ、気になる夏のデリケートゾーン対策

    気温や湿度が高くなる夏は、デリケートゾーンの蒸れが気になる季節です。デリケートゾーンの蒸れは、どんなトラブルにつながるのでしょうか?蒸れの原因やデリケートゾーンを快適に保つ方法、肌荒れした場合の対処法・受診目安について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 デリケートゾーンの蒸れの原因とトラブル ーーまず、デリケートゾーンの蒸れにはどういった原因がありますか? デリケートゾーンが蒸れる原因はいくつかあります。まず、下着の通気性ですね。ナイロン性になっていたり、ズボンもタイトだと、蒸れやすかったりします。生理中だったらナプキン、生理の前後だとおりものシートが蒸れる原因ですね。長時間座ってたりするのも原因になります。 ーーデリケートゾーンの蒸れから、どういうトラブルが発生しがちでしょうか。 元々、デリケートゾーンは普通の肌よりも弱いので、蒸れたりすると痒みが出やすかったり、おりものが多い時期だとより匂いが気になったりしますね。また、蒸れからかぶれや肌荒れにつながることもよくあります。

    もっと読む
    2023年 07月21日
    #セルフケア
  3. つらい冷え性に!今すぐ始めたい温活ケア【後編】

    近年、「温活」という言葉も登場し、冷えの悩みが注目されています。季節を問わず、手足や腰の冷えや、冷えからくる不眠や体のこり、だるさに悩まされているという人もいるのではないでしょうか。でも、冷えについて知れば良い対処法が分かるかも?今回は前半では冷えの原因や症状、漢方などの対処法、後半では、温活ケアの具体的な方法をやまがたてるえさんにお聞きしました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 温活ケア① 運動で下半身の筋力をUP ーー前回の記事では、冷えの原因や漢方などの対処法を教えていただきましたが、その他普段の生活の中でできる温活ケアとして何から始めるのがいいでしょうか? まずは運動です。

    もっと読む
    2023年 06月09日
    #セルフケア
  4. つらい冷え性に!今すぐ始めたい温活ケア【前編】

    近年、「温活」という言葉も登場し、冷えの悩みが注目されています。季節を問わず、手足や腰の冷えや、冷えからくる不眠や体のこり、だるさに悩まされているという人もいるのではないでしょうか。でも、冷えについて知れば良い対処法が分かるかも?今回は前半では冷えの原因や症状、漢方などの対処法、後半では、温活ケアの具体的な方法をやまがたてるえさんにお聞きしました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ 冷えは万病のもと ーー冷えの原因を教えてください 冷えにつながる様々な要因がありますが、冷えは男性よりも女性のほうが感じやすく、その主な原因の一つは筋肉量です。男女で筋肉量が異なるため、代謝も異なり、発生する体温も異なりま�

    もっと読む
    2023年 05月26日
    #セルフケア
  5. つらいPMS、どうする?自分でできる改善法

    生理前に体がむくんだりイライラするなど、心身の不調を感じる方は多いのではないでしょうか。そういった症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれています。今回はPMSとその原因や症状、対処法や治療について、産婦人科医の柴田綾子先生にお聞きしました。 産婦人科医 柴田綾子先生 2011年医学部卒業。妊婦健診や婦人科外来のかたわら女性の健康に関する情報発信をおこなっている。著書に『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)など。 PMSの原因とは ーーまず、そもそもPMSとは何ですか? 月経前症候群(Premenstrual Syndrome : PMS)は、月経(生理)の起こる3〜10日前に体や心に不調が出て、生理が始まるとそれが自然に治るというのが、PMSの特徴です。ただ、生理の前に何らかの症状が起こるということは、結構多くの女性が経験しています。その症状で生活に支障があったり、仕事や人間関係に悪影響が出て本人が困っているというのが、1つのPMSの目安になると思います。 ーーPMSが起こる原因は何でしょうか? PMSの原因には、いろんな要素が混じっていると今のところは考えられています。なので、「原因はまだはっきりと分かっていません」というのが答えなんです。ただ、よく言われている原因の1つは「女性ホルモンの変化」です。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2�

    もっと読む
    2023年 04月27日
    #PMS
  6. 子どもにプライベートゾーンをどう教える?

    近年、小さなお子さんを持つ保護者が子どもへの性教育について話題にする際、「プライベートゾーン」という言葉が登場することが増えました。プライベートゾーンという言葉をどう理解して、どう子どもに伝えるか。子どもへの性教育について保護者はどんなことを悩んでいるか。子どもと性教育について学ぶためにどんな絵本がオススメか。今回はそんなお話を助産師のやまがたてるえさんに聞きました。 やまがたてるえ/助産師・チャイルドファミリーコンサルタント 病院勤務後、自身の妊娠出産子育てを経て、地域子育て支援の活動を15年行なっている。たくさんの親子の子育て相談や、女性ためのカウンセリングなども行っています。子育て支援を、家族支援へとシフトチェンジしたくNPO法人子育て学協会のチャイルドファミリーコンサルタントとしても活動中。現在まで6冊の本を出版。近著は【13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと】HP: https://www.hahanoki.com/ プライべートゾーンとは? ーー近年、幼児や小学校低学年のお子さんへの性教育の場面などで「プライベートゾーン」という言葉が使われることが増えたように思います。この言葉の意味を教えてください

    もっと読む
    2023年 04月22日
    #コミュニケーション
同じカテゴリー の記事をもっと読む
TOP