2021年 07月29日

運営事務局

朝起きられない…子どもの起立性調節障害とは?【後編】

前回は、1年間続いた娘の体調不良が、起立性調節障害によるものだったということをお伝えしました。
朝起きられない…子どもの起立性調節障害とは?【前編】

診断後、漢方を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。今回は、起立性調節障害と診断されてからの生活をお伝えしたいと思います。同じ病気を抱える子どもたちや親御さんたちと気持ちを共有できればいいなと思っています。

思わぬ副産物 効率の良い勉強法が見つかりました

毎朝、早く支度をしなさいと怒りまくっていましたが、さすがにそれはなくなりました。

ですが、休みが続いたり、遅刻ばかりしていると、学校での勉強が遅れるのではないかと心配になるのが、親心です。とにかく、大幅に勉強が遅れないようにと、教科書に沿った形で勉強できる4教科がセットになったドリルを購入し、学校を休んだ日は、教科書を見ながらそのドリルをしていくことにしました。

起立性調節障害から来る体調不良により、なかなか登校できず、勉強に遅れてしまうことで不登校を招いてしまうこともあるようです。できるだけ、そういったことにならないために不安の種を取り除いていくことが、子どものストレス軽減にもなるように感じました。

自律神経の不調はストレスも大きく関わっていて、できるだけ、ストレスをためない生活をすることが大切なのです。そのため、その日のうちに勉強する量は決めず、好きな教科からできる分だけ勉強するというスタイルを取りました。

そうすると、今までなら勉強となるとすぐに集中力が切れていたのに、好きな教科で集中し、その流れのまま他の教科もこなすことで、効率よく勉強することができるようで、親の私が驚くほどの量を勉強する日もありました。それぞれ個性があるように、勉強法も好みや相性があるのだと思いますが、今回のことで娘に合った勉強法を見つけることができたことは、うれしい誤算でした。

水分と塩分!血圧を上げるための生活に

起立性調節障害は、血圧が低くなり、そのために動くのが辛くなってしまう病気でもあります。つまり、血圧をあげるようにすることが大切なのです。

現代の生活習慣病とも言われる高血圧の方たちとは反対の生活をしなければなりません。そして我が家には、何を隠そう、高血圧で注意しなければならない人物が二人もいたのです。同居している祖母と夫の二人が高血圧のため、調味料を選ぶ時は減塩のものをチョイスし、できるだけ塩分を控えた食事を心がけていたのです。まさか、その食生活があだとなるとは思いもよりませんでした。

調味料を総取り換え!食事も辛く濃いものを!!というわけにはいきませんので、家族全員の健康のバランスを取るために、娘には塩分チャージのタブレットを朝起きてすぐに食べてもらい、学校にも許可を得て、汗をかいたあとや体育の後などに食べるようにしてもらいました。

医師の指導では、水分と塩分を取ることが特に大切なようで、実際、今日はあまり水分を取っていないな、という日には夕方くらいから体がだるくなってしまう様子が見られました。

親の気持ちと子どもの気持ち

1年間、体調不良を抱えながら、学校に通い、習い事をこなしていた娘ですが、今回の起立性調節障害の診断により、習い事をひとつ減らしました。あるスポーツだったのですが、個人競技で勝敗がはっきりと別れるスポーツだったので、そのことでもストレスがあったようです。

思いおこせば、試合が近づくと体調不良が悪化していたように思います。試合のプレッシャーからくる体調不良かと思っていたのですが、それがもはやストレスになっていたのですね。子ども自身も勝敗がストレスになっていることには気づいておらず、ただ負けるのが悔しいので嫌だと思っていたが、誰かが負けるのをみるのも嫌だと言っており、勝負事が苦手だったのかもしれないと親としても気づくことができなかったのは申し訳なかったなと思っています。

ストレスになっているかもしれないことを一つ一つ消去法で消していき、心配していた勉強についても自分のペースでしてもいいよ、とすることで、張りつめていたものが少しずつ和らいできたようで、遅刻しながらでも登校し、学校を丸一日お休みすることは、少なくなってきました。

娘も、動きたくても動けない状況を親が理解したことで、心の余裕ができたようで、症状も少しずつではありますが良くなってきているように感じています。

まとめ

自律神経は少しのストレスでも、簡単に乱れてしまいます。たくさんの習い事や勉強によって忙しい毎日を送る現代の子どもたち。大人の私たちが思っている以上にストレスを抱えているのかもしれません。

そして、ストレスのキャパシティーは人それぞれ違うため、同年代の友達ができているからといって、同じようにできるわけではないのです。それぞれの子どものキャパシティーに寄り添ってあげることが大切なのだと、今回の娘の起立性調節障害によって、痛感しました。

これからも、子どもの体調と自主性に寄り添いながら、娘と共にゆっくり焦らず、「起立性調節障害」と付き合っていこうと思います。

ライター:MYRIAD

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